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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第二章 そして学校へ
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第26話 一晩限りの興奮

オルタ先生の話は既に聞いているという体でお願いします。

「じゃあ、俺達もう寝るけど、あんま夜更かしすんじゃね~ぞ。」

「じゃ、おやすみっス~」

慎太郎とガジャがそう挨拶した先には、先程”魔道工学の手引き”に手をつけ始めた隼がいた。

「ん?あぁ。おやすみ。」

本の内容に夢中になった隼が二人にそんな適当な挨拶の返事を返すが、そんなことは気にしない、と言わんばかりに二人は寝床に入り、直ぐに寝息を立て始めた。

そんな二人の様子を見届けた隼は再び”魔道工学の手引き”を読み始める。

「えぇ~と、ん?魔道工学には右に記載してある魔法”錬成”の習得が必須・・・?」

隼はこの場での習得も考えたが、今は二人が寝ているので断念する。

”魔道工学の手引き”には基本魔術論や、魔力とはなんぞやなど、魔法学のど基礎までびっしり書いてあったが、多分この学校の生徒には必要ないだろう。

そこら辺を読み飛ばした隼が目にしたのは、

この世界の魔法技術がいかに優れているか、その鱗片であった。

「”魔道具作製”にて使う主な魔法陣”・・・ ん!?”擬似人格の付与”!?」

その文字に惹かれた隼はその魔法陣について詳しく語られた説明欄に目を通す。

[擬似人格の付与・・・この魔法陣を刻んだ物に刻んだ者が望んだ擬似人格、思考能力、念話能力などを付与することが出来る。]

(え?なにそれ?やっば!やっば!)

隼はそんなことが魔法陣一つで出来るという事実にテンションが上がり、脳内の自分がおかしくなったが、すぐさま、スキル”冷静思考”が発動し、束の間の興奮は隼の中から過ぎ去って行った。

一度落ち着いても、他の魔法陣の有効性に興奮し、また落ち着くというのを何度も繰り返し、

夜があけ、隼が寝不足になるのは言うまでもない。

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