第22話 ファスト人コジロウ
リアルが忙しくて更新だいぶ遅れました。
すいませんでしたm(_ _)m
「え~と、こんなんでちゃんと作業スペース取れんのかね~」
隼は慎太郎と別れてから、目の前に広がる壁にそんな疑問を抱く。
隼の前に広がる壁には扉が所狭しと並んでいて、この扉と扉の間隔ではとても道具を作るような作業スペースが取れるとは思えない。
そうして、隼がその疑問を頭の中で解決しようと悩んでいると、一人の生徒が隼に話かける。
「お前も魔道工学科に入ったのか?」
「ん?そうだけど・・・」
隼が声につられ振り返ると、黒髪のサイドを刈り上げ、顔に快活そうな笑みを浮かべた青年が立っていた。
そして、その青年が甚平を羽織っているのを見ると、隼の異世界テンプレを求める脳はこの青年がどんな人物かを悟る。
(こいつ絶対擬似日本文化持ってるやつだ!)
「俺は、コジロウってんだ。東のファストっていう島国から来たんだけど、お前も黒髪だし、ファストから来たんだろ?」
(なるほど、こっちの日本はファストって言うんだな。)
「あ、あぁ正確には近くのアキバっていう島から来たんだけど・・・」
「アキバ?そんな島あったっけかな~」
(話を遮られたけど、まぁいいか。)
「ところで、コジロウって向こうの言葉でなんて書くんだっけ?」
(果たしてこの世界に漢字は存在するのか?)
そう言って隼はポケットからメモ帳と鉛筆を取り出し、コジロウに手渡す。
「ははっファスト語も忘れたのか?」
コジロウはそう答えると、メモ帳に見たこともない文字を書き出す。
(何?この文字?意味不明なんですけど・・・)
「どうだ?思い出したか?」
「う、うん何とか・・・」
隼が曖昧な返事をすると、放送が流れる。
<後、三分で各学科の講義開始時刻です。まだ着席していない生徒は急ぎ着席してください。>
「うおっもうそんな時間か。中に入ろう。」
「お、おう、そうだな。」
アナウンスを聞き、コジロウが隼に魔道作業室へ入ろうと催促する。
「お前とは仲良くなれそうだ。」
「俺もそう思うよ。」
隼とコジロウはそう短く交わすと笑いあった。
コジロウの突然の登場で、隼の才能が発揮されるの次回になりそうです。




