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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第五章 決別
100/113

第92話 再開後編

遂に100部まで到達致しました。

ここまで付き合って頂き有難う御座います。

これからも何卒宜しくお願い致します。

俺は廊下を歩く。

時間は丁度昼時だろうか。

「ねぇ、あの人ってさ」

「え~知らないよ~」

三年生の教室へ近づくにつれ生徒が増えてきた。

見た事のある顔も多い。

そんな人で埋まった廊下を進むと、慎太郎を見つけた。

コハクとガジャに加え、数人の生徒と楽しそうに談笑している。

・・・俺も退学なんてしなければあの輪の中に入っていたのだろうか。

俺がまた後に話せれば良いと思い、後ろを向いた途端、慎太郎に声をかけられた。

「は、隼なのかっ?」

その一言に俺の体は硬直してしまった。

本当ならばここで振り返り、肯定すべきなのだろうが、その勇気が俺には無い。

金輪際近寄るなと言われたらどうしよう。

存在を忘れられていたらどうしよう。

そんな根拠の無い不安に俺の心は埋め尽くすされる。

だが、ここで勇気を振り絞らなければ、また後で話せれば良いなどと言い訳をしてこの先話せなくなってしまうだろう。

一度は心を埋め尽くした不安を振り払い俺は振り向く。

「すまないっ!慎太郎っ!勝手に退学してっ!勝手に旅へ出てっ!言い訳をするつもりは無いっ!本当にっ!本当にっ!すまなかったぁぁ・・・」

「・・・隼」

「ハ、ハヤテさんなんスか?」

「はぁ・・・久しぶりに顔を出したと思ったら号泣しながらの謝罪ですか・・・確かに二年は些か長過ぎましたが、慎太郎様はこんな事で拒絶するような人ではありませんよ」

俺の下げた頭から出たのは、二年間溜め込んだ思いと大粒の涙だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


隼が旅立ってから二年。遂にその日がやって来た。

隼は、復学するつもりは無い事とジョンさんの店で働く事になったからまた仲良くしてくれという事を俺に告げた。

思いを解き放った後の隼の顔はとても晴れやかで、とても羨ましいものだった。


▒▒▒


「それじゃあ、よろしくね」

私の精神が神様の部屋から切り離される。

「・・・」

(今回ばかりは流石に意味が分からなかったね)

神様の指令は、今までも突拍子の無いものばかりだったが今回は極まっていた。

(まぁ神様の指令だから実行はするんだけどね)

私達は脳内で作戦を立て始める。


世界の危機を自ら生み出し、そして破壊する為の作戦を。


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