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プロローグ

　かつて勇者アレスは誓いを交わした伝説の戦士達と共に、魔族の長である魔王オウマを討ち果たし、いにしえの神々の作り上げた地ダウヌールを救った。

　その後、英雄と讃えられたアレスは愛する女性と共にヘルトという国を作り上げた。

　後に3人の子供が産まれ。それぞれ長男にはヘルトの地、次男にはイロアスの地、長女にはインシオンの地を与えた。

　勇者の血脈を脈々と伝えるこの三国は数百年に及び繁栄を続け、ダウヌールの地にも大きな争いのない平穏な日々が続いていた。

　だが、その平穏を打ち破る出来事が起こる……かつて倒したはずの魔王オウマが大魔王となって復活を遂げたのだ。

　オウマは復活と同時にヘルトに大軍勢を差し向けヘルトを滅亡させ、続けてインシオンを滅亡させ世界中を恐怖に震え上がらせた。

　だが最後に残ったイロアス王国を中心に人間たちも反抗を続け、同時にエルフやドワーフなどの各種族の国も反抗を続けた。

　しかし徐々に劣勢に追い込まれ、苦しい戦いを強いられていく。

　そして16年の月日が流れた……。