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殺し屋、俺以外、全員女。  作者: 海苔の佃煮
1/1

“Extraordinary”

処女作です。どうぞ宜しくお願い致します。

ーーーー事は突然起こった。


何気ない帰り道。何、大学生なんてこんなものだ。そう思いながら歩いて帰る俺こと峰 優、花の19歳。


我ながら説明口調が抜けないな、と脳内で自らを鼻で笑いつつ、いつも通り電車から降り、いつも通り改札にスマートフォンを傾け、いつも通り家へと歩を進めようとして、






そして、“非日常”が




「ユーくん、こんにちは♡ えーと…日本時間で午後7時22分♡ 確保~♡」



俺の背後で、俺の日常と俺の意識を、首の激痛と共に奪っていった。









「~~~~…ッ!?!?」


…知らない天井。不自然なほど真っ白なプラスチックめいた天井にはめ込まれた四角いライトが、明るく体を照らしている。


「…エヴァンゲリオンかよ…。」


…なるほど、現実離れした事が起きるとこういうツッコミが出来るようになるのか。いやに霞む視界に目を凝らし、そう心の中で呟くと深く深呼吸をする。



「な~に目開けてぼ~っとしてるのさ。植物人間デビュー? うふふ、人間の頚椎はそんなにモロくないよ~ッ♡ 手加減もしたし♡ 」


すると、思考の邪魔をするようにひょこん、と視界の端にピンク色の髪の美少女が写った。


「…誰だよ、アンタ。…っていうか、首、痛ぅ… …!? も、もしかしてアンタ、いやあなた様は…!?」


やっと回りはじめた脳が、ゆっくりと記憶を手繰っていく。


「(こ…ッ、この女ッ!!! 俺の後ろにいて、ワケ分かんねー事言って…ッ、その後の記憶がねーけど…とにかくヤベー奴ってのは間違いねぇッ、今すぐ逃げなきゃ殺され)」


「あはは、ホントにあの人の息子~?? あ、あんまり声出すと次はもうちょっと痛~く 昏睡(おネンネ)だから、気をつけてね♡」


冷や汗を流し、声にならない声を出しながら脱出を試みるも、まるで小さい子供に語り掛けるようにピンク髪の美少女はそう言い放ち、直後こめかみにかちゃ、と冷たく重い金属音が鳴る。


「………これは?」


震える声で問うてみる。


「あはは、も~、ドラマや映画で見るでしょ~♡ (チャカ)だよ、チャ♡カ♡ でもね、ちゃ~んと拷問用に改造してあるからこのまま撃っても死なないよ♡ ちょびっと脳にダメージ残るけど、回復するレベルだからへーき♡」


ぱっちん、と効果音が聞こえてきそうなウインクを携えながら説明する彼女。


「……………グスッ…なっ…なんなんら゛よ…俺一般人なんですから゛…もう無理… 」


言葉が出ない代わりに、あとから、あとからあとから、涙が溢れ出てくる。理不尽な痛み、明らかに“表”の人間ではない様な発言、身のこなし、そしてこの部屋…。 つい気を失う前まで無気力な大学生には重すぎる非日常。


「アッハ…♡泣かないでぇ、ユーくん…♡ そんな女オタクみたいな泣き方しなくても、ちゃぁんと私がこれから強くしてあげる、“あの人”の大事なご子息なんだから…♡」


つつつ~…。 頬を指先でなぞりながら、興奮した様子で頬を赤く染めてそう言う彼女。 しかし、“非日常”はこれだけで終わるはずもなくーーー



「久しぶりだなァ、美王ミオォ… 相変わらず暗殺不向きな髪色だなァ? いつまでアキバ系で売ってくつもりだァ? 」



長い黒髪の、長身の美女が、ミオと呼ばれる美少女の背後にいつの間にか回っており、そのミオの細い首には、黒いナイフが宛てがわれていた。





初心者なもので拙い点多いと思いますが、お叱り、ご指摘、お待ちしております。それと、ご心配なさらずとも、主人公はチートでもございませんし、マヨネーズをかけて天才だと言われませんし、肉を両面焼いて天才だとも言われません。よろしくお願いします。

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