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帰還

 

「シロウ!」


 アイラと戦っていた仮面の人物から示唆された二人の危機、そのためアイラは走って士郎が捕まっていた牢屋まで戻ってきた。


「お帰り・・・奥はどうだった・・・?」


「どうしたんですかアイラさん?そんなに慌てて」


 牢屋から出てのんびりしているアイリと士郎を見てアイラは脱力したのだった。


「無事か・・・こっち側に敵の襲撃は無かったか?」


「だれもきてない・・・牢屋の開錠をした後はのんびり待ってただけ・・・」


「敵ですか?まさかアイラさんの行った先に敵が居たんですか?」


 アイラが確認のために問いかけるとアイリは首をかしげて誰も来なかったことを告げる。士郎は逆にアイラが敵襲に遭った事に気付いたようで逆にアイラを気遣っていた。


「あ、あぁ・・・仮面を付けた女が二人居た。こっち側にも別働隊が居るとほのめかされてな。急いで戻ってきたのだがどうやら嘘だったようだな」


 アイラが遭遇した二人について語ると、士郎はその二人に連れてこられたことをアイラに告げた。


「僕が眼が覚めたときに居たのも仮面をつけた二人でした。それ以外の人は見ていないので多分いないんじゃないですかね・・・」


「私もシロウの言うとおりだと思う・・・姉さんから撤退するためにそういった気がする・・・」


「そうか・・・であればあそこであの二人を捕まえる為に追うのが正解だったか・・・」


 騙された事に落ち込むアイラ、士郎はそんなアイラの手を掴んで励ました。


「そんなことないですよ、アイラさんがきてくれてすごく安心しましたし、僕はいつも助けられてばかりで・・・」


 アイラの手を掴んだまま自分の胸の前に手を当てて語りかける士郎。士郎は今女性になっている。そんな士郎の胸に手を当てる形になったアイラは落ち込んでいる場合ではなくなってしまった。


「そ!そうだな!二人がなんともなくてよかった!さぁ、いつまでもここに居ないで帰ろう!」


 咄嗟に士郎の手を離し歩き出すアイラ。そのまま他の牢屋がある地下室の階段を上ろうとして固まった。


「あ・・・どうやって城から出よう?」






 結局アイラが先に普通に出てアイリと士郎は別の馬車に隠れて乗って出てきた。その際積み下ろしをしている商人に隠れて秘密裏に乗り込んだため城を出て降りる際に商人とひと悶着があったのだが、なんとか無事に出ることが出来た。


「今日は疲れたな・・・それにシロウを狙っている連中が居ることがわかったし・・・あの二人の件が落ち着くまでは気をつけないと・・・」


「うん・・・私もなるべくシロウを一人にしないようにする・・・後でアイルにも言わないと・・・」


「すみません・・・僕のせいで・・・」


「シロウが落ち込む必要はないぞ!私達が好きでやっていることだからな!」


 帰り道今後どうするかを話しながら薬屋に帰ってきた三人。それを出迎えたのは眼が笑っていないアイルだった。


「三人とも楽しそうだね?私は必死に森で戦ってたのに・・・店も閉めて何してたの・・・?」


「ち、違うぞ!今日は大変なことがあってだな!別にアイルを放置して皆で遊んでたわけじゃないぞ?」


「ふぅん・・・?」


 この後お怒りのアイルに事情を説明して今度アイルの買い物にアイラが付き添うのを了承することでようやくアイルの機嫌は回復したのだった。



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