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百合、微かに揺れて  作者: ぺりぺり
6/7

このへんに幸せ

短いのに投稿ペース遅くて申し訳ないです。

休日。

恵の家。

「…………ねえ」

「む?」

「幸せってどういうものだと思う?」

「かなちゃん」

「ぐっ、ふ、ごほっ、いや、そうじゃなくて」

「あっはは、冗談冗談。ん? いや、本当なんだけどね? ほら、あれ、あのー、あれ」

「はいはい。で?」

「えーーーー…………、こう、人生っていう道があるとする」

恵がぐいーっと両手で前に道を描く。

「うん」

「んで、その道にちょくちょく置いてあるの」

「置いてある」

「んで、まあ気づいたり気づかなかったりするわけだけどさ。気づいたら、手にとって、撫でてみたり、大事にしたり、たまに壊したらどうなるんだろうとか思ってみたりしてさ」

「壊すのもアリか」

「アリです。でもほとんどは大事にするよね。基本的に自分にとって良いことだもん。大事にして、ずっと手放したくない」

「そうだね」

「私にとってかなちゃんがそれなんだけどねー」

「……………………」

「おおう照れちゃって」

「言うな」

分かってるんだから。

「だから、そうだなー。やって来るとかじゃなくって、置いておくから、ご自由にどうぞーって感じかな」

「なるほどね」

「まあかなちゃんがいれば私は幸せだけどねっ」

「ありがと」

「かなちゃんは幸せってどういうものだと思う?」

「んー」

あたしかー。

「誰かから貰うもの、かな」

「貰うもの」

「人は1人じゃ生きていけないって言うじゃん。あれみたいなやつ。例えば、美味しいもの食べて幸せってのは、それを作ってくれた人のおかげじゃん」

「うん。単純」

「単純でいーの。で、まあ、なんというか、幸せを感じるってのは、感謝してるのと同じかなって思う。で、伝えるために言葉にする。ありがとうって」

「おおーー。じゃあさっきのありがとは?」

「あたしも恵といて幸せだし、感謝もしてるよってこと」

「わあーー照れくさっ」

いひひーって恵が笑った。あたしも照れた。

「じゃあ、なんか美味しいものでも作りますか」

「あたしも手伝うよ」

「お、愛の共同作業ですな?」

火照った。

「あ、愛の……」

「あらら……。かなちゃんかなちゃん、大丈夫ですかい」

「だ、大丈夫」

「幸せ?」

「……………………幸せ」

「そりゃあ良かった」

あたしにとっての幸せは恵。恵にとっての幸せはあたし。

なんか、両思いって感じで嬉しい。

「…………ねぇ」

「んー?」

「あたしって、恵の道に、置いてあって、手にとって、大事にしてくれてるってこと?」

「えー、違う違う。私はかなちゃんと一緒に道歩いてんの。最初っから、ずーーーうぅっと」

「……そっか」

もしかしなくても、あたしは恵から幸せをもらいっぱなしなのかもしれない。

逆もまたしかり、かな。だといいな。

でも、ごちゃごちゃ考えなくても。

今日も今日とて幸せだ。

更新早くしたいとは思っているのですが、これがまあなかなか。書きたいときにかいてるので遅くなってしまいます。ごめんなさい。

読んでくださってありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

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