6・江戸川区編3・元3年1組14番 シンノジョウ・タカキ
「いやぁ〜懐かしい!懐かしい!ってか変わってないね!うん!変わってない!」
「お前もな」
「で?同窓会?何それ?」
赤い和服の侍と話し始めるケゲンくん。
赤い和服の侍がケゲンくんの同級生の一人らしい。
仲は悪くないらしい。
そんな二人を青い和服の侍が襲う。
「ケゲンくん!!」
後ろに跳びそれを避ける。
追うように連続で仕掛けてるくる。
「何やってるの?誰あれ?」
「誰かは知んない!今ちょっと敵対してる団体の奴だね」
刀の連続攻撃を話しながら避けるケゲンくんと赤い和服の侍。
「団体?」
「そうそう!ケゲンは今どこに住んでんの?何区?」
「・・・・東京じゃない」
「東京じゃないの!?卒業してから連絡つかないと思ったら!あらら〜」
「何だよあららって」
「いやいや、じゃ色々知らないよなぁ」
避ける避ける、何事もないように、何もない道を歩くように青い和服の侍をものともしない二人。
ケゲンくんが一気に別世界の人間に見えた。
今私には何も出来ない。ただ見るだけ。
青い和服の侍もその二人の姿に怒りが頂点に達したのか、形相が人のそれを超えていた。
再びの三連撃!
しかしこれも二人には軽く躱されてしまう。
さっきは決まったのに今度は軽く躱される。
怒りの形相から驚きの顔に変わる。
「江戸川区は今こんな感じなの?」
「江戸川区はずっとこんな感じだよ。
今は末期というか終わりが近いんだけど、内乱とか起きちゃってw」
「宗教?」
「違ぇよ!」
また何もなかったようた話し始める二人。
刀を振り回す青い和服の侍。
「とりあえずあのよく分かんないのどうにかして」
「了解〜!委員長がそう言うなら!」
「お前の問題だろ」
赤い和服の侍が刀を鞘に納める。そして抜刀。
青い和服の侍が機内から江戸川区の空に飛んだ。
「はい、終わり」
「出来るのに本気出さないのは変わらないのな」
「いやいや俺みたいなザコに本気も何もないよ」
「ケゲンくん?」
「あっごめん。これが俺のクラスメート、シンノジョウ・タカキ」
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