表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス リニュニアン  作者: 藤いろ
15/17

15・江戸川区編12 ・ツナギト

リサ・ナカガワザトさんが女の子だと知って驚いた。

喋り方とか見た目とかじゃ分からなかったから。

というか顔は髪が邪魔で全然見えないんだけど。

それにここまでくっついてきてなんだけど、この人シンノジョウさんと揉めてた人の仲間なんだよね、同じ青い和服だし。

私もバカだなぁと自分で思うよ。

それでもこの人はその事は知らない。だからまだ完全に危ない訳じゃない。

シンノジョウさんの話だと仲間割れして、他の区まで侵略しようとしてる過激なグループの証なんだよね。

「あ〜もうこの青ヤダ!青キライ!何でこんなの着なきゃいけないんだっけ?」

「自分で着たんじゃないの?」

「そうだそうだ!ナカガワザトはホントは赤の人なんだけど〜青に誘拐されて逃げる為に青着たんだ!」

「何その説明口調・・・・」

この人も頭弱いよなぁ多分。

今のがホントだとするとリサはシンノジョウさんの仲間になるなぁ。

「リサさんはー」

「さんいらない、気持ち悪い」

「リサは赤の人なの?」

「そう!新区維新のリサ・ナカガワザト様だー!!」

何か色々繋がってきたなぁ。いや巻き込まれてきたのかな?

ハァ早くケゲンくんと帰りたい。

「ソヨコはどっちの人?」

「私はどっちでもないよ、この区の人じゃないよ」

「じゃ外人なんだ!?」

「そうだよ。知り合いに会いに来た人に付いてきた人」

「何ソレ訳わかんない」

「分かれよ」

「何で一人?」

「う〜ん色々あったてねぇ。訳わかんない内に一人になっちゃったの」

「何ソレ訳わかんない」

「分かれよ」

私達は現状まだ迷っていた。黒く暗いビルには一向に着かない。ビルの迷宮街をウロウロとしていた。

陽も落ちてきていて黄昏時になってきた。

適当なビルの7階の一室で夜を過ごす事にした。

「外人さんにはビックリでしょ、この区」

リサは部屋に着くと話し始めた。

「少しはニュースとかで知っていたけど、現実はそれ以上だったね。確かにビックリした」

「悪い人がさ、いないんだよ。だから大変なんだ」

とリサは言った。

このビルの一室は元はマンションだったらしく、まだ家具とかが残っていた。埃っぽくはあったが1日くらいなら全然住める。

私とリサはリビングのソファーに座り話を続けた。

「争いっていうのはどっちも正義でどっちも悪だからね。しょうがないんじゃないかな」

「ナカガワザトはしょうがなくしたくない。ナカガワザトはどうにかしたいんだよ」

「・・・・」

私はそれ以上何も言えなかった。人の区の話だし、この話に答えはないと思ったからだ。あったら争いなんてない。

それでも悪がいないなんてないと思う。特に分かりやすいのが信念や考え、頭を持たないバカで下劣なのがいる。

それが今、私たちの目の前に10人程現れた。

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ