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クラス リニュニアン  作者: 藤いろ
10/17

10・江戸川区編7・ヒトリダケノ

一瞬時が止まった。考えが止まった。

そして次に車が走っていた江戸川大橋からガードを突き破り飛んだ。

車はそのまま橋の下の川へ。

そのあと私が目を覚ました時には誰も側にはいなかった。

どうやって川を上ったのか、どうしてここにいるのか、そもそも何故こうなったのか。

全てが分からないまま私はデモ真っ最中の江戸川区に1人になった。

服はびしょ濡れだから川にはちゃんと落ちたらしい。ちゃんとっておかしいけど。

車がダイブしてからの記憶がないんだよなぁ。

空を見ると江戸川大橋もない。って事はかなり流された?

周りには古びたビル群がたくさんある。とりあえず江戸川区らしさはある感じ。確信は持てないけど。

「そんな事より!ケゲンくん!ケゲンくんー!!」

叫んでも虚しく響くのみ。

陽も落ちてきた。

んー本格的にヤバいなぁ。ケゲンくん大丈夫かな。あとシンノジョウさん。

ヨシキさんは何でイキナリあんな事を・・・・。

江戸川区来てから分からない事ばっかり!正直デモの話もよく分かってない!

あ〜頭痛い!もっとシンプルにして欲しい!

っていうか争うなよ!戦うとか争いとかホント大嫌い!!

とりあえず自分がどこにいるか把握しなきゃ。

ここら辺のビル群、団地もあるなぁ。もう使われてなくてすごい寂れてる。

寂しい感じがする。何だか肌寒いし。

人は・・・・いないかな。

人の使った物が使われなくなってこうして錆びれてくると幽霊とか妖怪とかそういう分からない物より怖いモノを感じる。

特殊な怖さ、考えたら怖くなって来た。

ケゲンくんに会いたい。

シンッとしてる。こんなにビル群があるのに何の音もしない。

今日は曇り、星明かりもない。

怖い怖い怖い。

黒い感情が頭の中を支配する。

完全に陽も落ちた。

暗い、怖い、寒い、何も見えない。

ゾワゾワする。

そして私はどうしてなのか、ビル群の中の一棟に入って行く。

読んでいただきありがとうございます。

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