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掌編小説集3 (101話~150話)

作者: 蹴沢缶九郎

水槽の中にいるペットの亀に餌を与える。亀はよほどお腹を空かせていたのか、首を伸ばして与えた餌を必死に食べている。可愛い奴だ。一人暮らしが長いと愛に飢えるというのは本当らしく、昨夜、会社帰りにふらっと立ち寄ったペットショップでこの亀を見かけた私は、勢いで亀を買っていた。犬や猫でも良かったのだが、私の場合はたまたま亀だったのだ。


相変わらず餌を食べ続ける亀を眺めながら、そう言えば今更ながら亀に名前を付けていなかった事を思い出し、少し考えた後、私は亀に『ノコノコ』と名付けた。安直だとは思ったが、どうせ呼ぶのは私だけなのだ。


「今日からお前の名前はノコノコだ。」


そう言いながら、私はノコノコの頭を人差し指でちょんちょんと二回つついた。


途端に私の身長が縮み、見えない不思議な力によって私の身体は地面へと吸い込まれていった…。身体が地面に完全に吸い込まれる直前、どこからか子供の頃に聞いたゲームの『GAME OVER』のBGMが聞こえた気がした。

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