番外編・魔王になってしまった私がハーレム能力を持っいた幼馴染と一緒に旅をする話- 前編
なんちゃって魔王になってしまった私、アリス・クレハメソッドは現在、真剣に悩んでいた。
「クリスと今日はお買い物!」
それも二人っきりでである。
ちなみにクリスは勇者に任命されている幼馴染だ。
しかもあれである、ハーレム能力というとりあえず女の子にもててしまう謎の特殊能力を授けられてしまったのである。
あの能力について聞いた私は、あの時、なんてことをしやがった、と思ったものである。
しかも私は気づいたら魔王になっているし。
ただ実際に魔王と勇者といっても、ガチの殺し合いになると世界が崩壊するらしく、そうはならないらしい。
その点は良かったのだが、ただハーレム能力だけは許せない。
だって、幼馴染である私は勇者になってしまったクリスが好きなのだ。
さらに付け加えるなら魔王と判明した日は、私がクリスに告白する予定だったのだ。
なのに、このような展開に。
そもそも幼馴染という性質はここ最近の創作ではだが、突如現れた魅力的なヒロインに奪われてしまう傾向がある。
しかもクリスと一緒にいる仲間の中に私と同じツンデレがぁあああああ。
どうするんだ私! な危機に苛まれつつも何とか、いい人たちであったのでクリスの仲間の彼女達と仲良くなった私。
だが、恋に対する戦いは別だ。
本日は再度旅に出るということもあり、食料などを購入しに向かうはずなのだ。
だが、二人っきりなのには間違いない。
つまり、デート!
「よし、今日こそはいい雰囲気なって……好感度をあげるわ」
というわけで私は、頑張ってあるき出したのだった。
少し早めにあるき出した私だがすでにクリスは、約束の場所に来ていた。
「クリス、早すぎ。早めに来て驚かせようと思ったのに」
「残念だったな。よし、行くぞ……髪留め、付けてくれているのか」
「ま、まあクリスに買ってもらったものだし」
そう答える私にクリスはなんだか嬉しそうだった。
次はどのような感じで争わせるかという茶番について魔族側などで話し合いが進められているらしいのだが、相変わらず詳細はこちらには流れてこない。
代わりに、出発の日時は決まっているらしい。
そんなわけで旅に出る準備を私たちは開始していたりするのだが。
「保存製のいい食べ物、しかも常温でとなると、缶詰が良さそうか」
「でも今回も野宿はあまりしないんじゃないのかな?」
「そうだよな……でも、もしものことを考えて少しは持っていたほうが良いだろうな」
といった話をする。
こうして私達は商店街に向かったのだが……そこで私たちはある事件に巻き込まれたのだった。




