だって
逃げるなよ
目をそらしてしまうなよ
我を忘れるためだけに
走りだしてしまうなよ
言いわけのために重荷を背負い
踏み出そうとしない理由を探す
わかってるんだろう
本当にどうしようもないことなんて
ほんのわずかしかないってことくらい
知ってるくせに
気づかないふりを続けてみても
流れ着く場所は
苦い後悔
とりもどせない
だって仕方なかったと
いくら唱えてみたところで
その呪文は
お前を守ってなんかくれないよ
だから
もっともがけよ
みっともなく爪を出して
何かをつかもうとしろよ
負けるな
ひれ伏すな
まだ遅くはない
顔をあげて
見えないこころと
真っ直ぐ対峙してみろ