Underground
遅くなりましたm(__)m
(暗い。ここはどこだ?)
ラルス薄暗い部屋で目が覚めた。
感覚が戻るにつれ自分がベッドの上に寝かされていること、壁がコンクリートむき出しの壁の部屋にいることがわかった。しかし、なぜここにいるのかは理解出来なかった。
ラルスが悩んでいると突然背後で扉の開く音がした。
「よっ!目、覚めたか?」
なれなれしく入ってきたのは20~30代くらいの男性だった。
ヨレヨレのグレーのスーツにガッチリ固めたオールバック、それ以外特に特徴のない男だ。
会社帰りのサラリーマンを思い浮かべれば誤差±5%で一致するだろう。
「わりぃな。巻き込んじまって。」
その言葉でラルスは過去の出来事がプレイバックしてきた。
(そうだ。僕は・・・人を・・殺し・・・・た。)
ラルスはガタガタと震えだした。
それを見て考えを悟ったのか
「心配すんな、お前は人殺しなんかしてねーよ。あいつはただのプログラム。って言っても俺らも情報の塊だから変わらね・・・・って、違う!そーゆーわけじゃ・・・。」
男はしばらく口ごもると
「と、とりあえずお前は何も気にするな! ってことで?」
男が一人であたふたしてるのを見てラルスは少し和むことができた。
「状況が呑み込めませんが・・・説明。してもらえますよね?」
「まかしとけぃ!とりあえずここじゃなんだし部屋を変えるぞ」
コンクリートの部屋を出ると、2つ驚くことがあった。
一つは、さっきの部屋はコンクリートむき出しだったのに廊下は壁紙が貼られきれいだったこと。
もう一つは窓が全くなかったこと。
「あのー。ここってひょっとして?」
「お察しのとーり。地下だよ。」
廊下を進むと木製の扉が見えてきた。そこを開けると、中は広い給湯室のような部屋だった。
男がテーブルの方を手差し、「座ってくれ」と言ったのでラルスは椅子に腰かけた。
少し待つと部屋に紅茶の香りが広がった。
「安物のダージリンで申し訳ないが、まぁ飲めや?」
ラルスは頷きながらティーカップに口をつけた。
安物。と言うわりにはなかなかおいしかった。
紅茶が半分ほどなくなったところで男が口を開いた。
「さて、状況説明だが。とりあえず名乗ろう。ルスカルト・ヒルアーだ。この先の話の進み方によってはこれからも一緒にいることが多くなるかもしれない。覚えておいてくれ。」
「えと、桜間ラルスです。よろしくです。」
お互いに自己紹介を終えると「さて」とルスカルトが続けた。
「とりあえずあの場の状況説明をさせてもらう。見て分かったと思うが俺はあのプログラム人間。プログラムヒューマン、通称PHと呼ばれる奴に追われていた。ちなみに酸性・アルカリ性は関係ないぞ。PHは普通の人間とは見た目に違いはない。違うのは、食料の摂取が不要・常人より優れた身体能力を持つ・成長しないため寿命がない。と言ったところだ。ここまでで質問は?」
いろいろ聞きたいことがあったが、ルスカルトがせかせか話しているのに気づいていたラルスは首を横に振った。
ルスカルトは黙って頷き続けた。
「俺を追いかけている奴等だが――――――――――




