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型破りな王女殿下

誤字脱字日本語がおかしいなどあまり気にしないでいただけると嬉しいです!

※これは完全なる初心者が書いております。

 歴史的におかしいことがあっても見逃してください。

「それにしても、王女殿下の侍女だなんて

 ユーライ様もどうかしてるわ!!」

公爵邸にフィーネの声が響いた。

あの婚約破棄の一件から3日が経ち、

私の心の傷も癒えてきた頃合いだった。


「そんなこと言っても、ありがたいお話じゃない。

 王族直属の使用人になんて中々なれるもの

 じゃないし……」

「私は、そういうことを言ってるんじゃないんで

 す!!」

「……じゃあ、色々調べられるのが嫌とか?」

「そんなのもう慣れましたよ!

 王太子の婚約者なんて、普通の従者より

 調べられるに決まってるじゃないですか!!」

「それは…まぁ、確かに……」

「私は、あの気性が荒いと話題の王女殿下のことを

 言ってるんですよ!!!」

「き、気性が荒い……?」

(王族のお姫様なんて、なんだかお淑やかなイメージ

があるけれど……)

「そうですよ!!王女殿下は、陛下ですら

 操れない問題児なんですから!!」

「そ、そうなの!?」


それからのフィーネの話を要約するとーー

・国王陛下と王妃様の2人目のお子で、

 アルヴィン様の実の妹。

・第二騎士団(普通は第二王子あたりが担当するんだけ

 ど……)を仕切っているやり手。

・めちゃくちゃ美人だけど、婚約の話を

 断りまくっている。

・権力を行使して稼ぎまくり、

 貴族からは次期女王として担ぎ上げる計画も

 でている。


……………聞いただけでもかなり型破りな王女である。



「もう、姉様ったらこんなことも知らないなんて!

 純粋で可愛い♡」

「フィーネ………反応に困るよ…」

「まぁっ!そんな姉様も可愛い!」

フィーネが勢いよく飛びついてくるのを

いつも通りにかわす。

「……まぁ、でも、侍女の話を受けるなら、

 こうやって過ごすのも少なくなっちゃうし…」

「え……?」

「あら、知らないの?

 情報の漏洩を防ぐために王宮に使える人は

 王宮に泊まりこみで働くのよ?」

(まぁ、昇進の仕方によって部屋が変わるらしいけど…

王族直属ならまあまあな部屋が……)

「ゔぇ?う、う、嘘だぁあぁあああっ!!!」

「ちょっ、フィーネ、落ち着いて…!」

「こんなめちゃハピかわよすな姉様と離れる

 なんてぇーーーっ!!!」

「だ、大丈夫よ!年末は帰ってくるから!!」

「そういう問題じゃなーーいっ!!!!

 あの高嶺のクソ(アルヴィン)と婚約してた

 時だって向こうに泊まったことなかったじゃないの

 !!!」

「お、お願いだから落ち着いて!!」

「むりーーーーーっ!!!!」

この後、私の一日はフィーネの慰めに消えたことは

言うまでもない。






「リリアナ殿下、今度のお方はどうするおつもり

 なので?」

王宮のある一室。

タリアが静かな声で尋ねた。

「ん?確か、兄上の元婚約者だっけ……?」

「はい。前に言ったじゃないですか。

 今度侍女としてやってくると」

「だっるーー」

「……本人の前で言ったらダメですよ」

「それくらいさすがにわかってるよ!」

「殿下ならやりかねませんから」

「扱い酷くない!?私も血と涙くらいはあるよ」

「へぇ……。前令嬢達5人を泣かせて帰った殿下に

 ですか?」

「あ、あれは、あいつらが弱いだけ!!」

「そういうところですよ」

「まぁ、とりあえず準備だけはしといて」

「かしこまりました」

ーーセシリア.アルスデット。

まぁ、いいか。

また、追い出せばいいだけだ。

リリアナは静かにペンを置き

もう湯気の消えた紅茶を飲んだ。


最後までお読みいただきありがとうございます!!

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