入学式の朝
かなり駄文となっています。
小説経験2年目なので、許してほしいところです。
今後も、精進する所存でございます。
「遅れるよ〜」
1階から騒がしい音がする。両親が忙しなく準備しているからだろう。
宇野大介は、目をこすりながら起きた。最近与えられたばかりの部屋は、きちんと整っている。
整理整頓されている部屋とは対照的に、大介の頭はボサボサだ。寝相が悪く、床に敷いてある布団は、掛け布団を蹴り飛ばされ、可愛そうな姿で転がってた。
大介が背伸びをすると、肩のあたりがポキポキという。
一階に降りて、アクビをしながら、私服に着替えた。
「今日入学式でしょ?何で、普通の服着てんの」
母親に言われ、ようやく今日が小学校の入学式であることを思い出した。
そそくさと制服に着替えた。
(なんかこう、全くワクワクしない・・・)
大介は、心の中でそう感じた。ワクワク感が皆無なのである。
外に出ると、近所に住む若本勇佑とその母親がいた。
入学記念に写真を撮りたいらしい。
「まぁ、いいですけど・・」
自分の親は、乗り気でこそないが、嫌というほどでもないようだ。
勇佑と特別仲がいいわけでもないが、大介は一緒に写真を撮った。途中、同い年の女の子、若本優子も加わり、3人で撮った。
大介が入学する新陰小学校は、彼の住む世田谷区古津町5丁目から、1.2km離れた宮坂と日ノ出町の間にある。校舎の裏手には、帝山古墳という古墳がある。校舎は、かなりシンプルな作りで、人数も400名弱と都内の中では少なめだ。
こんな事を、歩きながらひったすら話す両親を横目に、大介は、見慣れた近所を眺めている。大介が通った幼稚園は、この近辺にあるところではなく、区内の少し離れた吉江保育園だった。そこで一緒に過ごした友達はみんな吉江小学校に行ってしまう。
新陰にいるのは、新陰幼稚園や、古津保育所、今北保育園、きりふじ保育園など、聞いたこともない保育園幼稚園の人たちだ。不安でしかない。
大介は、たった1.2kmの道のりがやたら長く感じた。
小学校につくと、クラスが張り出されていた。優子と大介は1−2、勇佑は1−3だ。結局、勇佑とクラスは離れることになったようだ。
両親は、少し寂しそうな様子だが、大介はほぼ気にしていない。クラスというものをほとんど理解していないだけだが。
入学式は、案外あっさりしたものだった。一人ひとり名前が呼ばれ新入生と在校生が対面し、お互いの代表者が話し、来賓が話して終わり。
教室では先生が、学校のルールとかを説明したあとに、教科書などを配布した。クラスメイトは、誰一人誰が誰だか訳がわかんない状態だ。唯一、優子だけは近所だし、同じピアノ教室だしでわかる。だが、その他は名前もわからないし、顔もわからない。
トイレ休憩で、途中、なんとか名前を覚えた石本雅史が気さくに話しかけてきた。
「保育園はどこ?」
「えぇぇっと、吉江・・」
困惑しつつ答えた。
「ふぅん」
自分から聞いた割にはあまり興味なさそうだ。
(だったら聞くなよ・・)
少し、腹がたったが、雅史は気にしていないというか、気づいていないという感じだ。
「ま、友達になろう」
最終的には、大介はあまり悪い気分にはならなかった。
執筆後記
キャラの心情をもっと具体的にかけるようにしたいです。
恋愛系は初なのでね。
カクヨムの方もお時間があれば是非、ご覧くださいませ〜