モーレツ社員 ポチ太郎の休日
「よし、今日は俺が料理の鉄人だ!」
ポチ太郎は、得意げにエプロンをつけ、包丁を握る。レシピ本には「簡単!オムライス」の文字が大きく踊っている。しかし、ポチ太郎の料理スキルは、営業成績と同じく最下位。卵を割ろうとすると、黄身が床にドボン。玉ねぎを切ろうとすると、指を切ってしまい、キッチンはパニック状態に。
「ぐわああああ!なんでこんなことになったんだ!」
ポチ太郎は、焦りながらもなんとかオムライスを作り上げる。形は崩れており、焦げ付きもあるが、そこは愛嬌ということで。
「さあ、いただきまーす!」
一口食べたポチ太郎は、思わず顔をしかめた。味は想像をはるかに下回り、まるでドッグフードのよう。それでも、自分で作った料理を無駄にするわけにはいかない。必死に飲み込むポチ太郎の姿は、どこか滑稽だった。