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安全を求める

「かなり懸念があるようだな。身体上の安全は日常生活と比べて特別増えはしないだろう」

「特別?」

「やはり納得しないか。人と人が関わる以上その可能性は0にはならない。もちろん配慮はする。今後は私もできるだけ同席しよう」

 今後は、って――。

「本当に大丈夫なんですね? それに、また同じような事をしないといけないんですか?」

「こちらとしてはそれを望んでいるがどうだろうか? あの少年とは約束もしている。母親の身の安全を望むとは心優しい子だね」

 そう――、やっぱり海くんの願いごとは海くんのお母さんのことだった。海外赴任をしているお母さんに対し、海くんはさびしさで泣いちゃうことも多かったけどそれ以上にずっと心配していた。

「政情が安定しない国とは言え内戦や暴動も起こっていない。道を歩いて交通事故に会うことも、通り魔に刺殺されることもこの国と同じ様にまれだ。であるならばそれを防ぐ程度なら大した【歪み】にもならない」

「【歪み】?」

 その言葉が妙に気になった。

「そうだな――、それについても説明しておこう」

 半身を起こしていたウサギの両うでが交差し、白いおなかにしわがよっている。これはうでぐみをしているのだろうか? ちょっとかわいい。

 そしてその小さな手が窓を指し示した。

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