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とにかく落ち着かないと

 まず驚いたのは部屋に不審者がいた事だ。

 しかも二人。

 というかその内の一人は可愛がっている親戚の男の子に似ていた。似てはいるけど、目の前の不審者その一は高校生ぐらいにしか見えない。うちの海くんはまだ6歳だ。


「あのね、おねえちゃん。じつは――」

 その海くんぽい子がしゃべり始めた。そしてもう一人の不審者その二はとまどった感じでその子と周囲を見渡している。

 どういう状況?

「ぼくもよく分かってないんだけど、この人のそうだんにのってあげないといけないみたい――」

「待って待って待って」

 状況が呑み込めないのに更にその子が海くんそのものの口調で話し始めるので、混乱はピークに達した。

 あっ、不審者その二もめちゃくちゃ困惑している。

 ええと、さっきの説明が本当なら、相談に来たら対応してくれるはずの担当者同士でアタフタしているのだから、そりゃそうなるだろうね。

 とりあえず誰か助けて。


 一旦、

「と、とにかくみんな落ちついて!」

 と説得力のない言葉を出して、とりあえず状況を整理しようとしてみる。

「うん、わかった!」

 と明るく返事をしてくれる不審者その一くん。

「すみません」

 何も悪いことをしていないのに謝ってくれた不審者その二さん。というか初めて声を聞いた。

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