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トゥエルブ ~TS転生した世界は俺がやり込んだゲームにそっくり!12のスキルでシナジーとコンボを駆使する~  作者: イ尹口欠
冒険者パーティ『妖精の友』

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49.再会

 ディアーネの装備を更新した。

 革製の篭手を追加して、ブーツを新しくして、剣はミスリルが少し入った鋼の剣に買い替えた。

 ミスリルがほんの少し入ったところで、名称は鋼の剣のままだ。

 ただしレアリティが7になった。

 以前の鋼の剣はレアリティが5だったので、良い剣になったのは確かだ。


 さて俺のブーツもついでに新しいものにした。

 あとは普段着もサイズが合わなくなりつつあったので、着替えも購入しておく。


 結構な金額を使ったつもりだが、残高はまだまだ余裕があった。

 かなり多くの魔物を狩ってきただけあって、そこら辺の冒険者より多く稼げているらしい。



「ふんふんふーん♪」


 機嫌のいい鼻歌は、ディアーネのものだ。

 装備を更新したてなので、早く試し斬りがしたいと領都近郊の森に入っているのだ。


 ゴブリンをサクっと片付けたものの物足りなく、マーシャさんの〈気配察知〉だよりに獲物を探してウロウロする。

 森を練り歩き、そろそろディアーネも満足した頃、それは見つかった。


 キノコが円状に群生している場所。

 フェアリーサークルだ。


「あった!!」


 ディアーネとマーシャさんは「何が?」と不思議そうな顔をしている。

 知らなければただのキノコの群生地だ。


「ここに妖精さんがいるの」


「え、本当!?」

「どこー?」


「今から呼ぶね。フェイ、出てきてくれる? レイシアよ」


 ポウ、とフェアリーサークルがほのかに光り、妖精が姿を現した。


「あ、レイシアだ。久しぶりね、フェイよ」


「久しぶり。なかなかフェアリーサークルがなくて会えなかったんだ」


「そうなの? まあフェアリーサークルは色々なところにあるけど、無くなったり新しくできたりするからねえ」


 どうやら五年も会っていないのに気にもとめていない様子。

 やはり妖精は年月の感覚が人間とは違うようだ。


「ねえレイシア。誰と話しているの?」


「え?」


 振り返れば、マーシャさんとディアーネが不思議そうな顔で俺を見ていた。

 フェイがカラカラと笑った。


「あはは。普通の人間に私たちは見えないからね。レイシアは特別なのよ」


「え、そうだったの!?」


「ええ。だからアイテム袋をあげたの」


「じゃあ……あのふたりにアイテム袋をあげることはできない?」


「無理でしょ。だって、見えないんだもの」


 聞けば、アイテム袋とメニュー画面も見ることができないらしい。

 そういえば俺が操作しているメニュー画面を他の人間が見たということはなかった。。

 そうか、妖精同様、アイテム袋もメニュー画面も見えないなら、与える意味はない。


 ……うーん、戦力増強になるかと思ったけど、上手くいかないものだなあ。


「そういえば身長伸びた、レイシア?」


「五年も経っているからね。そっちは変わりなさそうだけど」


「いいえ。変わったわよ。主に外見でなく地位が」


「地位?」


「ええ。妖精の中で名前を持っているのは妖精女王と私だけだもの。次の妖精女王は私だって、妖精界じゃちょっとした有名人になったわ」


 なんと。

 俺が名前をつけたせいで、そんなことになっていたのか。

 まあ妖精界の出来事なんて俺たちには関係なさそうだけど。


「で? 用事はそれだけ?」


「うん。ふたりにアイテム袋を渡せれば、と思ったけど無理そうだし。……でも久しぶりにフェイに会えて嬉しいよ。また会おうね」


「ええ。それじゃあね!」


 フェイは光の粒となって消えた。


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