表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トゥエルブ ~TS転生した世界は俺がやり込んだゲームにそっくり!12のスキルでシナジーとコンボを駆使する~  作者: イ尹口欠
幼年期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/73

10.体力づくりは基本

「そんじゃ、訓練するぞー」


 自警団の訓練日。

 俺は父の手伝いから解放され、……ひたすら走ることになった。

 まず五歳の体力では戦場で足手まといになると考えられた。

 魔法使いゆえに後方から魔法を放てばそれでいいと思うのだが、ブルーベアくらいになると戦列を乱されて後衛に抜けてくることもある。

 そのときに逃げられないようでは、あっという間に死ぬと言われた。


 まあその通りですね。


 納得したので、走り込みをする。

 てっきり魔法を撃つ練習でもできるかと思ったけど、そう甘くはなかった。

 走り回るなら、と折角なので【斥候】(スカウト)にクラスチェンジしておいた。

 駆け回ることの多い【斥候】(スカウト)だから、走ることでSPが貯まると見込んだのだ。

 半日、走り続けて微々たる量のSPが増加したことに満足し、俺は休憩に入った。


 昼食を村からの差し入れで済ますと、今度は魔法を撃ち尽くした後に戦えるように、棒きれを振るう訓練に参加させられた。

 どうやら棒きれは槍に見立てて使われるようだ。


 なので【戦士】(ファイター)にクラスチェンジする。

 【戦士】(ファイター)の初期スキルには〈剣・斬撃〉や〈槍・刺突〉、〈斧・斬撃〉などの基本攻撃スキルがある。

 当然、消費SPはゼロだ。

 ただ武器を振るうだけのスキルだが、これがなければ武器を扱い魔物にダメージを与えることはできない。

 ひとまず〈槍・刺突〉を習得し、セットした。


 〈槍・刺突〉はその名の通り、槍を突き出す単発の攻撃スキルだ。

 上級クラスの【槍士】(ランサー)になれば他に派生スキルや、〈槍・刺突Ⅱ〉などの連撃スキルもあるが、現状ではそのようなSPは捻出できない。


 ブルーベアを倒したことで、この世界に来てから始めて多くのSPを稼いだものの、上級クラスの証を習得するにはかなり足りない程度の数字だった。

 ゲームでも何度もクエストをクリアしてようやく上級クラスになれるわけだから、当然といえば当然だ。


「お、なかなかいい動きじゃねえか」


 自警団の長ディアマンドは、俺の刺突を見てそう評した。

 巻藁に打ち付けられる棒きれの先端からは、ダメージエフェクトが発生しているから一目瞭然だ。

 しかしどうやらディアマンドにはそのようなものは見えていないらしい。

 そういえばアイテムの表示ウィンドウも俺だけに見えるもののようだ。

 転生したこととなにか関係があるのかもしれないが……謎である。


「攻撃魔法が使えて、午前中の走り込みをやりきって、槍の型も悪くない。……レイシア、お前は一体、何者だ?」


「さあ。妖精さんの祝福かもしれないですね」


「それも胡散臭いけどなぁ」


 どうやらディアマンドは妖精うんぬんの話には半信半疑らしい。

 さすがに五歳の少女を乱取りに参加させるほど我らが自警団長は鬼畜ではなかった。


 ただし魔法は結局、一度も撃たせてもらえなかったが。


《名前 レイシア 年齢 5 性別 女

 クラス 【魔術師】(メイジ)

 パッシブスキル

 〈農業Ⅰ〉

 アクションスキル

 〈ストーンハンマー〉

 〈ウォータースピア〉

 〈ウィンドカッター〉

 〈ヒーリング〉

 〈槍・刺突〉

 〈投石〉

 控えスキル

 〈農民の証〉

 》


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ