修業開始!!
「ただいまー!!母さん!」
「ケント!どこ行ってたの!?って、父さんと一緒にいたの?!魔物は?畑に現れたんじゃないの!?」
「あーあれは、ケントが追い払ったんだ」
「へへへ」
「ケントが!?」
「ああ、助けに来たくれたんだよ」
「そうだよ!僕が助けたんだ!」
「すごいね!ケント!お父さんを…いや、この村を救ったのよ!」
「えへへ」
「ねぇ、ちょっと!本当なの?ケントが助けたって」
「あー…うん、まぁ、間違ってはないな…」
「そうだ!母さん!父さんに装備を見せてあげようよ!」
「いや、もう見せてもらったよ。ケント」
「あ、そうだった!錆びないんだったよね!」
「そうだ!よく覚えていたな!」
「そうなの?ケント。」
「そうさ!母さん!僕がこの剣を選んでよかっただろ!」
「ふふ、そうね。ケントはすごいね。鍛冶屋のおじさんにもお礼言った?」
「おじさん!ありがと!」
「はっはっはっ、これからも新しい装備が欲しくなったらうちに来い。安く売ってやるよ。村の英雄さん」
「わぁ!ありがとう!おじさん!これからもよろしくね!」
「うむ」
さてと…あの事件から1週間たち、街の様子もだいぶ戻ってきたな…。だが、畑はぶっ壊れたままだ。野菜はどうするんだ?まぁそんなこと考えてる暇もないか…だって今は…
「おい!ケント!サボっているのか!そんなんじゃ強くなれんぞ!」
「い、いや!サボってません!はい!」
「ふんっ、ならよいが・・・しっかり集中してやれよ」
そう、今、俺は村のはずれの広場で剣の訓練を受けている…しかもこの師匠、名はガルムというのだが…めちゃくちゃ強い。それにめちゃくちゃ厳しい。もう!努力したくない!!異世界に来たんだからチートくらいよこせ!
「もしもし…聞こえますか…」
「は、はい!きこえます!誰ですか?どこから話しているんですか?!」
「私はこの世界の神。アリア。先ほど異世界に来たのだからチートぐらいよこせ…と言っていましたね」
!?!?まずかったか!?神に聞かれた!やばい!
「いいいいいいいいい、いや。べっべべ、別に?言ってませんkお。ほかのhいとzたあありませんか?」
(訳)いや、別に?言ってませんけど。ほかの人じゃありませんか?
「いいえ。そんなはずないです」
「そうですよね~。」
「…」
「すいませんでした!!!!!」
「いえ、別によろしいのですよ…なぜなら…」
「なぜなら?」
「これはすべて夢だからです。すべてあなたの妄想ですよ!^^」
ハッ!
「おう、起きたか。こんなことで倒れるとは…軟弱なやつめ…」
「ガルム師匠?僕は…」
「俺にぼこぼこにされて倒れていたのだ」
あ、そういえば…
「そろそろ実践と行こうか…ケント!」
「いきますよ!師匠!」
「来い!」
「ハァッ!」
「フンッ」
ドゴォッ
ヒュゥー
バサッ
YOU LOSS…
そんなこともあったような…
「フンッ思い出したか。これからはもっと厳しくせねばな。成長が見込めん」
「そんなぁ~」
なかなかいい終わりかたしたな。僕。昭和のギャグアニメみたいだ