魔族襲来!?
タッタッタッ
父さん…頼む!耐えてくれ…
~畑~
「ウワァァァァァ」
「オイ!持ちこたえろ!村の仲間を少しでも逃がすんだ!」
「フフフフフフフハハハハハハ。フンッ!弱いな!人間というのはこんなにも弱いのか!」
「リーダー!魔族ですよ、魔族!推定レベルは120ほどです!!」
「俺たちのレベルをすべて足したらそのレベルに届く!勝てるぞ!」
「リ、リーダー!行くんですか!?!?」
「ああ…!食らえ!{斬撃}!!」
「フンッ!効かんな、雑魚め!」
「そいつはダミーだぜ、魔族さんよぉ。{黒血斬}!」
「知っておるわ、間抜けめ!{ブラックネススペース}」
「…ッ!」
「リ、リーダー!」
「この程度か、雑魚め」
「クッ、ハァハァ。もうちょっとだ…もうちょっと耐えるんだ…この村のために!!{闘志}!」
「そ、そうですね!リーダー!自分たちが頑張らないとっすね!!{闘志}!」
「{闘志}!」
「{闘志}!」
「{闘志}!」
「{闘志}!」
「「「「「「ウオォォォ!!!!くたばれぇ!魔族っ!」」」」」」
ハァハァ、勢いで飛び出しちまったけど畑ってどこだよ…あっ、あそこか……。…ッ!父さん!あと誰だ!あいつは!まずい!すでに決着がつきそうだ!!クソッ!!あ、そうだッ!あのスキルが!
「使い方知らねえが、行くぜ!{精霊の翼}!」
パァッ
お、これが精霊の翼…まだスキルレベルが低いからか自由に飛ぶことは難しそうだな…だが!今はそれでいい!
バサッ!ヒュゥゥゥ
「父さん!僕だよ!ケントだよ!」
「ケ、ケント?どこだ!」
「空!!!!」
「ハッ!精霊の翼か!」
「うん!」
「おいおいなんだ、貴様。この私のもとへ何しに来た。」
「貴様を…貴様を倒しに来た!!」
「ケ、ケントォ!」
「フンッ貴様みたいなレベル1の雑魚に何ができる!」
「僕には今日買った剣がある!」
キラリ
「お、おい!ケント!戦うスキルはあるのか!?」
「え?戦う…スキル?」
「は?」
「おいおい小僧。戦闘スキルもないくせに何しにきた…」
「…!食らえ!{照明}!」
…ボオウッ
「ケント…」
「フンッもういいわ。今日は見逃してやる。もうちょっと強くなってから挑みに来い」
「ア、ハイ」
「10年後、西大陸コラスルの北西、ディーヌへと来い、そこで正々堂々、勝負しようではないか。忘れる出ないぞ。空間魔法{ムーブイントダーク}」
ブオン
「暗闇の中に…消えた…?帰ったのか…?」
「ケ、ケント!無事か?!」
「あ、うん。まぁ。僕は…大丈夫だけど…」
「よかった…いきなり来て魔族と話し始めるから…父さんびっくりしちゃったよ…はは」
父さん…本当に無事か?全身血だらけじゃあないか。いや、心配なのは父さんだけじゃあない。父さんの仲間たちも重症のようだが…
「父さん。その怪我、本当に大丈夫なの?」
「父さんの心配をしてくれているのか…?ははは、本当にやさしい奴だな。父さんは大丈夫だ。それに、帰ったら母さんに直してもらえるからな!」
そっか、母さんは回復魔法が使えるのだった。
「よかった!ほら!新しく買った装備だよ!早く帰ってじっくり見ようよ!!攻撃もできるようになりたいしね…!」
「ははは!そうだな。それにしても…いい剣だ。どこで手に入れたんだ?」
「鍛冶屋!」
「この村のか?」
「僕はこの村から出たことないよ!」
「そうだよなぁ…」
「どうしたの?」
おいおいこの剣ってもしかしたらとんでもない剣だったりするんじゃねえのか?
「いや、光沢化の魔法がかけられているだけだ。この剣は錆びないぞ?いいもんを手に入れたな!」
「へ、へぇ~」
それだけか・・・まぁいい、この戦いで無事だっただけましだ。さぁ帰ろう。母さんのもとへ
「帰ろうか。ケント」
「うん!」
今ケントが使える精霊の翼は、5mほど飛び上がってゆっくり落ちていくぐらいです。高いとこから使うとよいです。
地図↓
北大陸レイク 妖精大国シャイスル
西大陸コスラル 中央大陸テキストラル 東大陸アトレナ
南大陸ウイゼル ゲレナ島
主人公たちの村はテキストラル下部のウッドユリアという小さな村です。
魔法の威力(生活魔法)↓
{収納}片手剣1本分の広さの亜空間を作り出しそこに自由にものを入れたり出したりできる魔法。便利
{飲み水}飲める水を少しずつ出すことができる。蛇口みたいな。
{照明}20cm×20cmの小さな火の玉を作り出すことができる。動かすことはできるが動作が非常に遅い。10㎝×10㎝までなら小さくすることも可能。ゴミ箱としても利用できる。火力はとても低いが生活魔法の中では一番攻撃性の高い魔法。
{時間計測}~分後、などと時間を指定して使うと、その時間になると体の周りで小さな爆発が起きる。攻撃性能はない。風船われるみたいな感じ
{ステータス}ステータスを見れる。