3話 隠していた実力
≫ターゲット目線≪
『ふふふ、さっきは私を殺すとか言っていたけど、いざ炎を出したら固まっちゃたじゃない。やっぱり私を殺すことなんて出来ないのよ。おバカさん♪』
私が放った炎はもう彼にぶつかりそうな所まで迫っていた。もう彼に炎が当たるのは確実だろう。そう確信して、私は目を閉じながら彼がどんな姿でどんな声で泣き叫ぶのか、そのようなことを考えていた。しかし、いつまで経っても彼の声が聞こえない。おかしく思った私はそっと目を開いた。彼は燃えていなかった。その代わりに彼の後ろにある壁が燃えていた。
「あら、良かったわね。私が偶然、炎を外して。でも今度は外さないわよ‼」
言い終わると同時に私はもう一度炎を投げた。
『うん、今度はちゃんと狙って投げたから当たるはずだわ。さぁ、どんな声で泣き叫ぶのか私に今度こそ見せて頂戴♪』
目を凝らして彼を見続けた。炎が近づくのと並列するように私は口角が上がっていくことを自覚した。
そして彼に炎がぶつかるのと同時に・・・私は笑うことが出来なかった。彼に炎がぶつかることがなかった。彼は華麗に私が放った炎をよけたのだ。
「は?」
私は素っ頓狂な声を上げることしか出来なかった。
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いやはやどんな攻撃が来るのか思えば、ただ炎を投げるだけか。思っていたよりも全然大したことのない攻撃だったな。ん?彼女は僕に炎がぶつかっていないことに気が付いていないみたいだな。
「あら、良かったわね。私が偶然、炎を外して。でも今度は外さないわよ‼」
何をいるんだ彼女は?僕が炎を避けたということを可能性に入れていないのか?
・・・ハッキリ言ってバカだな。
また、炎を投げてきた。さっきと全く変わらない単調な攻撃だな。僕はギリギリまで炎を引き付けて、体を少しずらし、炎を避けた。
『うん、我ながら素晴らしいパフォーマンスが出来たんじゃないかな?』
そう自分で褒めたたえていると、
「どういうことよ!」
「⁉ ビックリした~。そんな急に大声出さなくてもいいじゃないか。」
「なんで私の炎を避けられるのよ!普通当たるでしょ!なんでなんでなんで⁉」
「はぁ~、そんなこと言ってもなぁ・・・。炎が遅かったからとしか言えないな。」
「何言ってんの?そんなわけないでしょ! だったら何でこの家の奴らは死んだのよ!遅かったらそいつらも避けられるでしょ!」
『さっきと打って変わって口調が乱暴になったな。はぁ~、こういう一面があるから女性を好きになれないんだよなぁ。』
「”俺の遅い”と”そこら辺の奴らの遅い”の基準を勝手に一緒にするな。さて、さっき言った通り仕事なんでね。殺させてもらうよ。」
「⁉⁉ いや!来ないで来ないで来ないで、来ないでよォォォォ!」
そう言って彼女は両手から炎を連発してきた。ふむ、少し学習したな。一つで駄目なら手数で…って感じか。まぁ、炎自体がそもそも遅いからそんな変わらないけども。
僕は迫りくる炎を全て避けた。
「なんで避けられるのよォォォォ!」
僕は炎を避けきった刹那、僕は地を蹴り、彼女の眼前にまで迫った。
「こっちは色んな死線を超えてきてんだ。銃よりも遅い攻撃なんかに当たるわけないだろう。」
そう言うと彼女は足から崩れ、その場に泣き崩れてしまった。
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