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僕の気持ち

魔王様、とうとう自覚する

僕はフォン。フォンセ・ディアーブル。ティアのご主人様だ。そして魔王でもある。まあ、魔王としてはまだまだ未熟だが。


僕のペットのティアは本当に可愛い。目に入れても痛くないくらいには。ちゃんと自分の立場もわきまえているし、賢いし。何より僕の命を救ってくれた。毎日一緒にいると楽しいし癒されるし…。僕は最近成長期が来てしまって、もうティアと一緒には眠れないが、ティアと一緒に寝ていた頃はすごく良く眠れていた。ティアと眠れない最近は、よく夢で父上が人間共に殺されたシーンを見る。まあ、父上が聖騎士団なんかに負けるなんてショックだったからな。僕はティアを一人にするわけにいかないから、もっと強くならないと…。


「フォン様、どうされました?」


「いや、なんでもない」


今はティアとのお茶の時間。可愛いティアが美味しそうにお茶菓子を食べているところを見るのが僕の楽しみだ。


「ところでフォン様」


「ん?どうした?」


「その…フォン様には婚約者はいらっしゃるのですか?」


「?なんだ、やきもちか?可愛い奴め。ティア、大好きだぞ」


ティアの頭をくしゃくしゃと撫でる。ティアは本当に可愛いなぁ。


「フォン様、ありがとうございます。それでその、婚約者は…」


「大丈夫、まだいないぞ。僕が気にいる奴がなかなかいなくてな」


「まだ、ですか…」


しゅんとするティア。そんなに僕が取られるのが嫌なのか。可愛い。


「あの、じゃあ、好きな人は…」


…。


「言っただろう?気に入った奴は居ないんだ」


「そ、そうですか」


ほっとした様子のティアは可愛い。本当に可愛いが、今はそれどころじゃない。


好きな人は、と聞かれて真っ先にティアが思い浮かんだなんて。嘘だろう。こんなのアリか?


僕は、ティアが好きなのか。

両片思いの始まり

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