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フォン様と「あーん」
あーんっていいですよね
ご機嫌よう。ジャンティーです。フォン様への恋心を自覚してしまってから早一日。今日も今日とてお茶の時間です。
「ティア、この茶菓子も美味しいぞ、食べてみろ」
「ありがとうございます、フォン様」
「ほら、ティア。あーんだ」
いつも通り自然な動作であーんしてくれるフォン様。いつものことなのに、私は無駄にドキドキしてしまいます。
「あっ…え、ええと…」
「?ティア、どうした?」
「い、いえ、あーん…」
「あーん。ほら、美味いだろう?」
「は、はい、とても…」
「?ティア、どうした?顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
おでことおでこを合わせて熱を測ってくださるフォン様。は、恥ずかしい…!
「うん、熱はないようだな」
「ふぉ、フォン様!もう大丈夫ですから!」
ますます顔が赤くなってしまいます!
「そうか。それならいいんだが」
そういって私の頭を撫でてくださるフォン様。私よりも背が高くなったフォン様にはもう頭を下げる必要はない。あのちびっこ魔王様がこんなにかっこよくなるなんて反則です!
手ずから食べさせるってなんかドキドキしていいと思います




