少し前
また性懲りも無く書き始めました。すみません。
はじめまして。ジャンティー・ノワールと申します。公爵令嬢です。突然ですが、私、大衆の面前で婚約破棄されています。
「ジャンティー!聞いているのか!」
「はぁ…」
「はぁじゃない!妹を虐めるような性根の腐った貴様との婚約は解消すると言っているだろう!なんとか言ってみろ!」
「いやぁ…結局こうなったかと…」
「何!?」
「お姉様!いい加減になさいませ!」
「そうだぞジャンティー!リュゼに謝れ!」
この二人は私の妹と元婚約者、リュゼ・ノワールとイディオ・アンベシル様。一応二人とも公爵家の令嬢と王太子なはずなのですが…各国の貴族や王族の集まるこの学園の卒業パーティーという公の場でこんなことをして恥ずかしくないのでしょうか?あ、私は妹を虐めてなんていませんよ?冤罪です。リュゼは私を悪役に仕立て上げ王太子のイディオ様を誑かしたようです。こうなるのが嫌で目を光らせていたつもりだったのですが…。まあ、こうなったら仕方がありません。両親と兄も出てくるでしょうし。
「ジャンティー」
「…お父様、お母様、お兄様」
この三人は一応私とリュゼの両親と兄。ほぼリュゼだけにしか興味がないようですけれど。
「私達の知らないところでリュゼを虐めていたのか。見損なったぞ」
「育て方をどこで間違えたのかしら…」
「リュゼに謝りなさい」
私に弁解の余地すら残さない両親と兄。…まあ、わかってはいましたけれど。
「私は公爵令嬢として、恥ずべきことなどしておりません」
「リュゼの嘘だと申すか」
「はい」
「…もう良い。王太子殿下。裁定を」
「ああ。ジャンティー、貴様は身分剥奪の末国外追放処分とする!」
「…!」
「貴族ではない貴様にここにいる資格はない。さらばだ」
「皆さま、お騒がせしてすみませんでした。…お父様、お母様、ここまで育ててくださりありがとうございました。さようなら」
私は最後に最高に美しいカーテシーを披露し、卒業パーティーの会場を後にする。
…やったぁー!これで自由だぁー!
これで妹ばかりを猫可愛がりする両親と兄から解放されるし、私の物をなんでも欲しがる強欲妹からも離れられるし、私を見ようともせず妹の胸の谷間ばかりをチラチラ見る婚約者ともおさらばよ!
しかも憧れの平民生活ゲット!別に計画していたわけではないから蓄えは寮に置いてあるアクセサリー数点だけだけど、まあ一生懸命に働けばなんとかなるはず!
頑張るぞー!おー!
もしよろしければ完結済みの連載小説の方もよろしくお願いします。