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プロローグ
高校三年生の冬
「ほぉんっ当に、就職でいいんだな?」
「は。……い」
真面目なシーンでちょっと噛んだ。
「前にも言ったが、村越の学力なら、東大、京大クラスとは言わないが、国立の大学くらいなら、普通にしてれば受かるぞ?」
「両親にも進学を勧められましたが、高校卒業後は自分の道は自分で決めると誓いました」
先生は静かに目をそらし、
「学校にも学校の都合ってもんがあって……」
「大人の都合は解りませんが、大学って、あとからでも入れるんですよね?」
「進学率が再来年の志願者数に……おう♪内申書その他諸々は校長に預けておくから、来年でも再来年でもいつでも来いよ」
「ありがとうございました」
私は深く頭を下げ、進路指導室の扉を開いた。
続いた♪




