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作戦は決まった

「わかった。我らから奇襲を掛けよう」


 ガルドは決意を込めた目でそう告げた。


「わかりました。ケイウッド、みんな、それで構わないな?」


 先ほど意見をまとめたわけだが少人数で敵の本拠地に攻め入るのは危険が大きい。

 異論があるならここで聞いておかなければ後悔が残る。

 仲間たちはまだ疲労が抜けきらない顔色を隠す余裕もなく、しかし勇猛に皆、首を縦にふった。


「その作戦、わたしたちも参加させていただきたいわね」


 気の強そうな凛とした声とともに宿の入り口から現れたのはパトリシアだった。

 後ろには彼女のパーティメンバー、レクスト、ナルミ、ラブもいた。


「敵の本拠地に乗り込むなら盗賊とレンジャーの二人でトラップに警戒したほうがより安全だろ?」


「ここの男の子たち、思ってたほどいきが良くないのよねえ。それならシュージちゃんやケイウッドちゃんと一緒に冒険したほうが百倍マシだわん」


「うちもシュウジくんの助けになれるなら本望やで。それに、敵の拠点で金目のものが手に入れば一石二鳥や!」


「魔の者が目の前で悪事を働いているのを見過ごすわけにはいかないわ。クレリックとして、あなたたちに加勢することが癒しの女神リュクス様の御神託と信じます」


 昨夜、いっしょに戦った冒険者仲間たちが力強い言葉をかけてくれた。

 俺たちはその申し出に素直に喜びと頼もしさを覚えた。

 頼れる仲間がいる。助けてくれる仲間がいる。

 こんなに心強いことはない。


「ふむ、わかった。あまり大人数では騎士たちに怪しまれてしまうかもしれないが、これくらいの人数なら大丈夫だろう」


 俺たちケイウッドパーティ五人にパトリシアパーティ四人、そしてガルド。

 総勢十人で魔侯爵の居城を奇襲するということで話がまとまった。

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