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戦いの夜が明けて
最後のスケルトンを粉砕し、俺は大地に仰向けに倒れ込んだ。
後ろで冒険者たちが勝どきをあげた。
あたり一面にスケルトンの残骸が広がり、立っているのは俺たち冒険者のみ。
そんな俺たちを祝福するかのように地平の彼方から光が差し、朝日が顔を出した。
やったんだ、俺たちは勝ったんだ。
あれだけのスケルトンの軍勢をたったこれだけの人数で殲滅したなんて、我ながら信じられない。
「おいシュージ、いつまで寝転がってんだい! 帰ろうぜ!」
俺の顔をのぞき込んだケイウッドが手を差しのべた。
その手をつかんで反動をつけて起き上がる。
見ればベルナンディアもネムリもメルティエも疲れきった顔に笑みを浮かべている。
喜びにわく他の冒険者たちも俺たちに手をふっている。
街に帰ろう。
帰ったらしこたま寝るぞ、俺は。
重たい体を引きずって俺たちはレンドルの街へ帰還した。