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戦闘準備

 外は真っ暗でよく見えなかったが、まっすぐ正面、ボルゲン丘陵の裾野あたりにうごめくものが見えた。

 ちょうど渓谷からの合流地点のあたりだ。

 こうなったら正面からぶつかっていくしかない。

 俺たちは敵軍の姿がしっかり見えるあたりまで前進し、大量の松明に火を灯して右と左の両側に斜めに、俺たちのいる方向へ誘い込むようになる形に地面に突き刺していった。

 アンデッドは火が弱点だからこの松明で少しでも誘導できれば街への被害が出なくて済む。

 ここで食い止める。


 俺はラージスライムも呼び出した。

 今は何より手数がいる。

 それと俺はあらかじめ作っておいた薬草水のビンを全員に複数本ずつ手渡した。

 回復はネムリがいるから大丈夫だとは思うが、もし間に合わないときは各自で回復することができれば心理的に安心できるし、ネムリの負担も減る。


「ネムリ、《不死者の昇天ターンアンデッド》の魔法は使えるか?」


「うん、使えるけど、あんまり何回もはむずかしいかも」


 やはりMP消費量が多いか。


「わかった。それならネムリは《回復キュア》で支援を頼む」


 スケルトン程度のアンデッドなら物理攻撃で倒して疲労を回復してもらうほうが効率がいい。


「ベルナンディア、ネムリ、防御魔法を頼む!」


「《防御力向上ロック・アーマー》!」


「《魔法防御壁マジック・シールド》!」


 全員の体が土色と青色の光に包まれた。


「俺とベルナンディア、スライムが前で戦う。メルティエは後方から火の魔法で支援。ネムリはケガをしたり体力を消耗した仲間の回復に専念。ケイウッドはメルティエとネムリの護衛をしながら抜けてきた敵を倒す。こんな作戦でどうだ、リーダー?」


「上出来だよ!」


 目の前まで迫ったスケルトンたちは粗末な剣と楯を装備した最下級アンデッドだった。

 俺は剣よりこん棒を取り出して構える。

 戦いのはじまりだ。

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