表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/255

ガルドの強さを測るもの

 酒場の冒険者たちがざわついていた理由はわかった。

 王国騎士団長ともなればやはり剣の腕前はピカイチなのだろう。

 だが、具体的にどれくらい強いのか、いまいちピンとこない。


「あのな、シュージ」


 ケイウッドが俺の両肩に手をついて言った。


「王国にはゴールドクラスの冒険者パーティが二つある。「鉄槌」と「深緑の森」だ。そのゴールドクラスの冒険者に匹敵すると言われるのが王国騎士団長のガルド・スワルドだ。つまり、ゴールドクラスの冒険者と同じくらい強いってことだよ」


 ふむ、わかったような、わからないような。


「それは少し買いかぶりすぎだな。「鉄槌」や「深緑の森」は一人一人の能力だけでなく、チームとして高い戦闘技術を有している。私はただ少し剣の腕に覚えがあるというだけだ」


 あくまで謙遜するガルド。


「じゃが、純粋な剣の腕で言ったらヌシの右に出る者はそうおらぬじゃろう」


「そうですね。前の闘技大会で決勝戦を戦った、騎士団副長のダンターク・ランゼス様。あとは「鉄槌」の一人が類稀な剣術使いと聞き及んでいます」


 ベルナンディアとメルティエの追撃により、なんとなくガルドの実力のほどが理解できた。

 ただただ強いとかすごいと言われてもなんとなくしかわからない。

 こうやって比較されることでどの程度、どんなふうに強いのかが理解できる。

 改めて強い戦士なんだという実感がわいてきた。


「さて、そろそろ本題に入ろうか」


 ガルドは一つ咳をして、改めて話を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ