表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/260

ネムリの邪悪魔法

「それじゃあ、いくよー」


「おう、こい!」


 適度に距離をとって、ネムリと対峙する。

 ネムリは俺に向かって手をかざし、目をつむった。


「《体力吸収エナジー・ドレイン》!」


 ネムリから俺に黒いモヤのようなものが走り、俺の体にまとわりついた。

 黒い煙のようなものが消えた瞬間、俺は気が遠くなるような感覚に襲われた。

 ガクリと体を落とし、膝をつく。

 呼吸が荒くなり、全身に疲労感が広がる。


「シュー、だいじょうぶ!」


「あ、ああ、大丈夫だ……」


 大丈夫ではあるけど、これは驚いた。

 たしかに俺の体力が奪われ、次の瞬間、ネムリの体が緑色に輝くのが見えた。

 なるほど、これはたしかに邪悪魔法だ。

 まさか本当にプリーストでありながら邪悪魔法が使えるとは思わなかった。

 ネムリがデーモンだという主張もあながちウソではないのかもしれない。


「すごいな、ネムリ。今のはたしかに邪悪魔法だった。でも、どこでこんな魔法を覚えたんだ?」


 ネムリはまだまだレベルが低いはずだし、そもそもプリーストが邪悪魔法を覚えられるなんて奇妙な話だ。


「わかんない。気づいたら使えるようになってた」


 種族はデーモン、か。

 もし本当だとしたら、ネムリは人間の敵になったりするのだろうか。

 俺はそんなことを考えながら地面に座り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ