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状況確認

 何かがおかしい。

 俺はショックのあまり無意識にコレクターズの世界にログインしてしまったのだろうか。

 いや、それだけで納得できるものではない。

 目に入るまわりの人々も、風景も、空の青さも、頬に感じる風の心地よさも、何もかもがやけにリアルだった。


 俺はステータスパネルを開こうとして、すぐに異変に気づいた。

 パネルが開かない。

 それどころか会話パネルも開かない。


「どうなってるんだ……」


 道行く人々を眺めながら呆然としているとあることに気づいた。

 ふつう街の住人はNPCであり、プレイヤーである俺たちが話しかけないかぎり、言葉を発することがない。

 だが、目の前の人々はまるで生きた人間のようにおしゃべりをし、そしてその口もとも細かく動いている。

 こんな機能はコレクターズには実装されていなかった。

 つまり、ゲームではありえないことが起こっているというわけだ。


 俺は試しに自分の頬をつまんでみた。

 痛い。

 おかしい。

 ゲームであれば痛覚はもちろん、五感までリアルに感じられるはずがなかった。

 信じられないことだけれども、どうやらここは現実に存在する世界のようだった。

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