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剛腕の少女
ゴブリンの一撃を軽々と受け止めた少女は俺たちの様子を見て不敵な笑みを浮かべた。
「大の男がゴブリンなんぞに遅れを取るとは、情けないのう」
俺より小さい体躯のどこにそんな力が備わっているのか、ゴブリンのこん棒を力任せに押し退けた。
突然の闖入者に驚いたのは俺たちだけではなかった。
ゴブリンどもも呆気に取られていたが、すぐさま敵と判断し、両手斧の少女に襲いかかる。
「ぬるいわ」
しかし、少女の力は圧倒的だった。
俺の目から見てもゴブリンよりはるかに腕力に優れ、単純な斧の一振りで先頭のゴブリンの胴体を真っ二つに両断した。
「ほれほれ、さっさとかかってこぬか」
堂々とした構えは隙だらけのように見えて、だが少女の威圧感がゴブリンの威勢を完全に削いでいた。
「来ぬのならこちらからいくぞ」
大胆に踏み込んでいっきに間合いを詰める。
怪力による横なぎの一閃が二匹目のゴブリンを両断する。
続けて最後のゴブリンのこん棒を斧の腹で殴打し、武器を吹き飛ばされたゴブリンを頭の頂点から唐竹割り。
あっという間に三匹のゴブリンを片付けてしまった。
俺もケイウッドもあまりに一方的な戦いぶりに魅入ってしまっていた。




