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ささやかな謝礼と

『よくやってくれた』


 すべての火炎ナマズを倒した俺たちは炎精霊に戦果を報告した。


「礼を言われるほどのことじゃない。俺らもロック・ワームが地上にあふれないよう調査に来ていたんだからな」


 先の話し合いから敵意がないことが分かったので落ち着いて対話できた。

 冷静に考えてみれば純粋な属性精霊と話ができるのは貴重なことだった。


『ささやかだが謝礼をしよう』


 炎精霊は俺たちに片手を向け、何かを唱えたようだった。

 すると俺たちの体にうっすらと赤い炎がまとわりついて、体内に吸収されるように消えた。


「これは……」


『我の加護だ。火属性に対する耐性がわずかに向上する』


 それはありがたい。

 特に魔法耐性の低いケイウッドや水属性のエルスラにとっては願ってもない褒美だ。


 手を開いたり閉じたりして具合を確かめていると、


『それとエルフ族の娘』


 メルティエが名指しで呼ばれた。


「は、はい。何でしょうか?」


 メルティエはやや緊張した面持ちで炎精霊の前へ進み出た。

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