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調査再開

「ふぅ……なんてことはなかったな」


 巨大モグラが完全に動かなくなったのを確認し、武器を収めた。

 ケイウッドたちも集まり、メルティエが疑問を口にした。


「ベルちゃんはアース・モールなら出るかもと言っていたけど……」


 ベルナンディアが言葉を引き継いだ。


「うむ、ジャイアント・モール自体は特段めずらしいモンスターではないが……本来、出現するならもっと深い地層じゃろうな」


「ってことはやっぱり地下の奥底で何か起きてるの確定ってわけか〜」


 ケイウッドの嘆きに俺は励ましの言葉を送った。


「異変が起きてるのが確実だとすれば逆に気を引きしめて取り掛かれると思えばいいさ。そこで一番重要になってくるのはケイウッド、お前の盗賊としてのスキルだ。頼りにしてるぜ、リーダー」


「お、おうよ! 任せとけ!」


 ケイウッドは握りこぶしを作って胸をドンと叩いた。


「調査再開だ! みんなオレに着いてこい!」


 調子の出てきたケイウッドにみんなはくすりと笑った。

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