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王様からの依頼
酒宴の翌日はみんな二日酔いでダウンしていたので休息日に。
さらに翌日。
酔いも抜けた俺たちは玉座の間でベルナンディアの父ことドワーフの王からある依頼を頼まれた。
「地下鉱脈の調査、か……」
なんでも、ドワーフたちの間でもロック・ワームの出現率の異常さから地下で何かが起きていることを察知していたらしい。
調査隊を組んで何回か地下鉱脈に潜っていたところに、いわゆる雑事の専門家たる俺たちがやってきたということで、正式な依頼として俺たちに調査を引き継いでもらいたいとのことだ。
俺たちも元々、オルカたちの集落に出現したロック・ワームをきっかけにドワーフの国に来たわけで、断る理由などなかった。
「まだ数回しか調査しておらんから大した収穫はない。また、冒険者の方が独自の視点で気が付くこともあろう。地下への入口までは案内するのでそこから先はお主たちのやり方で調査してもらえたらと思うぞ」
「わかりました」
俺はリーダーを始め、みんなの顔を見回して異論がないことを確認した。