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気配

 ダンジョンの構造はかなり単純なものだった。

 基本的に一本道で、道が分かれていてもどちらかはすぐ行き止まりになっている。

 これなら初級冒険者でも迷うことはない。


「おいケイウッド、ダンジョンの道すじは頭のなかに入っているか」


 うしろをふり返って後衛を務める盗賊に確認する。


「ああ。これくらいはさすがに楽勝だ」


「このくらいのダンジョンなら不要だが、もっと複雑なダンジョンになったらマッピングしながら進むことになる」


「な、なるほど」


「そのときは俺が地図をつくるから前衛はお前の役目だぞ。今のうちにしっかり経験値をためてくれよ」


「おう、任せろい!」


 腕をふり上げてガッツポーズを取るケイウッド。

 それがカラ元気なのはすぐにわかったが、やる気があるのはいいことだ。

 いずれは安心して前衛を任せられるようになるだろう。


 ……って、俺は何を考えているんだ。

 今回の冒険が終わったらこいつとはパーティを解消しようと思っていたのに。

 慣れとは恐ろしいものだな……。


「ん?」


 曲がりくねった道を何度か曲がり、開けた空間につながっている道の先から気配を感じた。


「ケイウッド」


「な、どうしたシュージ?」


「この先に敵がいる」


 無防備な気配が二つ。

 足音の大きさから人より小型のモンスターである可能性が高い。

 俺は手招きをしてケイウッドを呼び寄せた。


「この感じはたぶんゴブリンだ」


「数は……二匹か?」


「正解だ。お前の「気配消しインビジブル」は何回使える?」


「オレとシュージの二人なら……4回がせいぜいだね」


「わかった。なら俺にだけスキルをかけてくれ。俺が先行する」


 その後の動きを伝え、俺とケイウッドはうなずきあった。 

いつも読んでくれている方、ありがとうございます。

すみません、仕事が忙しくなってきたので投稿間隔をもう少し空けます。

一日一投稿をめざします。

よろしくお願いいたします。

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