受容
俺の告白に対し、最初に反応したのはベルナンディアだった。
「驚く、というよりはむしろ腑に落ちたわい。ヌシはどうにも言いようのない違和感があったからのぉ」
他のみんなも同様に感じていたのかもしれない。
俺のどこかこの世界に馴染んでいない、ズレとでも言うべき違和感を。
例えばヒノ国出身のナルミのような、地に足のついた東洋人とも異なる浮世離れした存在。
それを感じさせていたとしたら、仲間として申し訳ない気持ちになる。
「あやまることでもないでしょ! はじめて会ったときから、なんか変わったやつだな〜とは思ってたけど、別に悪いやつじゃないってことはすぐに分かったし」
「私もそう思います。シュージにはシュージの事情があって、話すべき時が来ただけではないでしょうか」
「よくわからないけど、ボク、シューのことずっと好きだよ!」
「来歴がどうであれ、わたくしは命を助けて頂いたご主人様に付き従うのみです」
みんなの温かい言葉に胸がいっぱいになる。
メルティエの事情のときと同じく、この仲間たちは俺のことも受け入れてくれてる。
みんなに出会えて、仲間になれて良かった。
心の底からそう思った。