表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
235/256

信頼の証

 ベスメディアの試練も終わり、俺たちは広い客間に通され酒宴まで休憩時間をもらった。

 正式に婚約者と認められたメルティエはどこかソワソワした様子でベルナンディアとの距離を詰めかねているが、まあ放っておこう。


 それより、せっかく自由な時間ができたのだから俺はかねてから考えていた行動を実行に移すことにした。

 情報の開示、というより俺の正体の共有。

 オルカに言われたことも気にかかっていた。

 命を預ける仲間に正体を隠したままなのは、まるで信用していないみたいで座りが悪い。


 ケイウッドの本当の目的が生き別れた妹さんを探すことだったり、メルティエがエルフの里を出奔した理由の一端を垣間見たことだったり、そして今回ベルナンディアの身分や立場が明かされたことなどなど。

 各自が背負っている事情が分かってきた今、俺も仲間に話せることは話したほうが信頼の証になるだろう。

 信じてもらえるかは不明だが、やらないよりはやったほうがいい。


「みんな、ちょっと聞いてほしいことがある」


 テーブルについた俺は少しだけ真面目な表情で語りかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ