表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
229/255

ベルナンディアの旅の目的

 ベスメディアから飛び出した言葉にパーティの誰もが面食らった。

 婿殿? 誰の? ベルナンディアの?


「これこれ、そう急くでない」


「でも姉様は婿殿探しの旅に出られたわけですし、この中にそのお相手がいるのでしょう?」


 ちょっと待ってくれ。

 これは一体どういうことだ。

 話が見えない俺たちにふり返り、ベルナンディアが簡単に説明した。


「まあなんじゃ、婿殿を探すという口実でいろんな酒を嗜みつつ武者修行していた、という感じじゃな」


 簡潔すぎる!

 というか、一緒に旅してて酒と戦闘には力を入れていたがパートナー探しをしている素振りなんて微塵もなかったじゃないか。


「ワシもまだまだ若輩じゃからの。おいそれと見つかると思って探していたわけではないのじゃよ」


 言い訳じみた説明をするベルナンディアとは真逆に、妹のベスメディアは憎悪すらこもった目つきで、


「それで、この中の誰が姉様のパートナーになる方なのですか……?」


 本気で俺たちの中にベルナンディアの結婚相手がいると思っているらしい。

 困り果てた俺は王様や王妃様に目を向けるが、そこはおおらかと言うか無責任というか、娘たちのじゃれ合いと思っているようで何も手助けをしてくれない。

 俺たちは仕方なく弁明を余儀なくされた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ