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はやる気持ち

 作戦会議が終わり、俺たちはそれぞれに準備を進めることになった。

 ガルドは騎士団に非常招集をかけ騎士たちに知らせ、コルシェは「深緑の森」の仲間たちに知らせ、オルカは俺といっしょに俺の邸宅で待つケイウッドたちと鬼人族のみんなにこれを知らせた。


 作戦を聞いた仲間たちはもう慣れたもので、「それなら数日は酒をひかえめにしないとなー」などと呑気なことを言っていた。

 オルカ率いるハイオーガたちは作戦内容に多少の不満を抱く者もいたようだが、騎士団とは分かれて戦線に立てることに反攻の機会を得たとして血気にはやる雄叫びをあげる者が多かった。


 正直に言うと、オルカが部下たちをはやし立てるように作戦内容を伝えたのが大きい。

 自分たちの村を襲われ、何人もの仲間が囚われたというのだから穏やかな気持ちではいられないのだろう。

 気持ちはわからなくはないが、まだ戦は始まらないので勢い余って変な行動に出ないよう、落ち着いていてもらいたいのだが、むずかしい話か。


 とりあえず屋敷の外にかってに出て行かないよう、オルカに注意を呼びかけておかなければいけないな。

 角の生えた鬼人族に街中を闊歩されたら王都の国民が混乱に陥り、戦どころではなくなってしまう。


 このあたりは束縛のない冒険者がうらやましい。

 王国の貴族として、妙な責務を負ってしまったものだな、と俺は内心でため息をついた。

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