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鬼人族の集団

 森から現れた人影がいずれも鬼人族、ハイオーガだとなると話し合いの余地が出てくる。


 だがそれにしても不思議だ。

 亜人種は基本的に自分たちの集落に他種族を入れたがらないし、逆に自分たちも村から外に出て行きたがらない傾向がある。

 他種族との接触を嫌う亜人種は身内の結束力が強く、自給自足で生活していることが多いのだ。


 比較的、個体数の多いエルフやドワーフなどは人間と交易をして生計を立てている場合もあるが、ハイオーガは個体数も少なく、こういった集団にお目にかかることなど滅多にあることではない。

 裏を返せばこんなところで出くわすなんて何か理由がある、ということだろう。


「何か事情がありそうだな。ケイウッド、ベルナンディア、相手に明確な敵意が認められないうちはぜったいに手を出すなよ」


 俺の忠告にベルナンディアが不満そうに口を尖らせた。


「なんじゃ、つまらんのう。ハイオーガとの戦闘なぞ、滅多に経験できない好機じゃというのに」


「オレは平和主義だから構わないよ。それに血を流さない手段で敵を煙に巻くのも盗賊の本領よね」


 キレイに意見がわかれる二人である。

 ともかくハイオーガの集団との会話を試みてみよう。

 俺はすぐそこまで近づいてきたハイオーガの集団、その先頭の男に目を向けた。

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