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裏商売の優先順位

 魔侯爵の話では人身売買、麻薬取引、娼館経営に魔族がかかわっているという話だった。

 この中で調査しやすい順位をつけるとすれば土地と建物がなければ商売にならない娼館が一番、売買する場所を確保し、また商品である奴隷を管理しなければならない人身売買が二番、そして人の手から手に渡る麻薬取引がもっとも尻尾をつかみづらい。


 だが、調査のしづらさと反比例して手を染めた者の身体も精神も蝕む麻薬、人の人権を踏みにじる人身売買は何とか取り締まりたいところだ。

 そしてもっとも調査しやすい娼館だが、これは人身売買のルートを潰し、不当な経営さえなくせば大っぴらに認めるわけにはいかないが、ある程度は生理的な需要のある商売であることは否定できないだろう。

 たとえば娼婦を一つの職業として免許制にし、プロの従業員を働かせるのであれば、性暴力に関する犯罪を抑止する効果もあるかもしれない。

 何もかも縛り付けすぎては反発を生む。加減はむずかしいが様子を見ながら調整していくしかない。


 人身売買から芋づる式に摘発できそうな娼館は置いておいて、取っ付きづらい麻薬も脇に置くとすると目下、刃を入れるべきは人身売買だろう。

 ひとまず俺は情報屋から仕入れた奴隷売買の秘密クラブに潜入することにした。

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