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魔侯爵の本性

 シャドウ・アサシンを迅速に倒した俺たちは周囲の状況を確認した。

 ガルドは魔侯爵と剣戟をくり広げており、パトリシアたちはロトン・バジリスクの腐蝕のブレスを魔法で防御していたが攻めあぐねていた。


 その時、俺は全身に鳥肌が立つような強い悪寒を感じた。

 見ると魔侯爵がガルドと剣を交えながら横目で俺をジロリと睨みつけていた。

 血走った眼に憎しみを乗せ、そこにはあきらかに怒りが込められている。

 さっきまでの傲慢さは消え去り、剥き出しの感情を俺に向けてきていた。

 まずい。

 俺はケイウッドたちに自分から離れるように告げた。

 そしてガルドのほうを向き直ると、そこには頭の両側から曲がりくねった角を生やした黒い悪魔がいた。

 隆々とした筋肉、邪悪な魔力を帯びた体、背中から生えた一対の翼、くねくねとうねる細い尻尾。

 エンネイ侯は魔侯爵としての正体を現した。


 その名はグレーター・デーモン。


 邪悪をそのまま形にした中位の悪魔。

 しかし、その気配はエンネイ侯の力が上乗せされ、上位の悪魔に匹敵するほどの魔力をみなぎらせていた。

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