表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/261

大軍の第三階層

 三階にあがると最初の部屋から道が二手に分かれていた。

 俺たちは二階とおなじくケイウッドパーティ、ガルドとパトリシアパーティに分かれて探索することにした。


 第三階層では全体的に通路も部屋も広く、その代わりモンスターの待ち構える部屋の数も少なかった。

 だが、そこはさすが三階か。

 下級悪魔のインプやレッサーデーモンが一部屋に大量に待ち構えていた。

 いや、正確にはあふれていた。

 部屋の奥には台座があり、その上に収まっている黒い宝玉が禍々しい魔力を漏らしながら低級の悪魔たちを次から次へと召喚していた。


 俺たちはネムリの神聖魔法、《聖なる領域セイクリッド・フィールド》で室内の悪魔どもを弱体化させ、片っ端から斬って燃やして片付けていった。

 悪魔の大軍は黒い宝玉の魔力が切れると打ち止めとなり、宝玉は色を失って砕け散った。

 そして台座のそばには必ずといっていいほど宝箱があり、それなりに高価な武具やアイテムが入手できた。


「試されているのう」


 ベルナンディアはもはや達観した様子でこのダンジョンの仕組みを受け入れていた。

 仕組まれているとしか思えない、人工的なダンジョン。

 俺のいた世界で言うなら、あからさまにゲーム的な構造。


「まあそうはいっても、先に進むしかないよね」


 ケイウッドも経験を積んでだいぶ肝が据わってきた。

 見ればネムリもメルティエもこのわずかな期間で立派に冒険者の顔つきになっていた。


勇敢なる戦意ブレイブ・ハート》で戦意を向上してはいるが、この一件が終わったら気晴らしのできる時間を設けよう。

 そう決めて俺は仲間たちに声をかけた。


「よし、この階層もさっさと攻略して魔侯爵をぶっ飛ばしてやろうぜ」


 仲間たちは力強くうなずいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ