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世界の均衡を歪めた者

 



 灰色の空の下……全てが朽ち果て、ひび割れた大地の広がる世界。

 その中心で一人の少女が目を覚ました。



「……ここは?

 

  ……あぁそうか。


  また私は、

 

  そしてまた、繰り返すのか……」



 体を屈め俯く。

 それは彼女が誕生して数千回目の目覚め。

 

 その瞳は、悲壮で運命を呪う幼い少女のようだった。






 ………

 …………



 誰かが言った。



 "時"は過ぎて行く。


 留まることなく過ぎて行く。


 決して繰り返す事などあってはならない。


 歪める事もそれら事象も許されない。



 "(セイ)"は一度につき一つ。


 生には死が訪れる。


 決して繰り返す事などあってはならない。


 歪める事もそれら事象も許されない。





 無限と有限、それはこの世の理。


 それは世界の決まり。





 それを侵す者が居た。


 だが、それは不幸を(もたら)す。


 過ぎた力は均衡へと帰す。


 その力が強い程、不幸が訪れる。


 世界に嫌われた…… いや、世界によって均衡を保つための事象である。





 これは幸運にも奇妙な能力を生まれ持ち、不幸な運命を決められた……



 ……世界に呪われた者の恋の物語。



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