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いつもの朝。
ある日曜日の朝。
「おはよー。」
「おはよう青葉。珍しく早起きじゃない。」
《頭が鳥の巣みたい》 母の頭上に白い吹き出しが現れ、文字が生成される。
はいはい。すいませんね鳥の巣で。そんなことを思いながら洗面台に向かう。
………にしてもほんとひどい髪の毛だ。
朝からはねまくる髪の毛と格闘した私は、学校…ではなくいつもの喫茶店へ向かう。
『喫茶 こもれび』
看板の下の古びた木のドアをいつものように開けると、見慣れた笑顔がそこにあった。
次回から青葉ちゃんが何者かが分かってきます。今日はこの辺で。