表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

ー 4 ー

 狼耳で周りに気を配りつつステータス画面を開く。


 ユタル LV2

 職業:武闘家

 体力:12(+1)

 筋力:17(+1)

 敏捷:17(+1)

 器用:12

 魔力:5

 精神:12

 残ステータスポイント:2


 スキル:

【槍LV1→2】【ステップLV1→2】【身体強化LV1→2】【採取LV1】【悪路走破LV1】

 残スキルポイント:2


 とりあえず、見ればわかる通りステータスには2ポイント好きに振れる。

 そしてスキルポイントは2じゃなにもスキルが取れないっぽい。

 心を躍らせてスキルを新しく取得しようと思ったらスキルを取るのに最低でも5ポイントだったって知って泣いた。


 そんじゃまぁ、とりあえず敏捷と筋力に1ずつ振って。

 よし、次狩ろう。

 今度は仲間呼ばれる前に片していこう。




 はい、そんな訳でレベルは6。

 調子に乗って狩りまくっちゃった。

 あれだね、慣れれば体を動かすことだろうと作業だよね。

 突っ込んできた狼にカウンターで《ニードル》を打ち込むだけの簡単な作業です。

 むしろ探す方が大変だった。

 それでも狼耳のおかげで人よりは楽だっただろうけど。



 ユタル LV2→6

 職業:武闘家

 体力:12(+1)

 筋力:18→22(+1)

 敏捷:18→22(+1)

 器用:12

 魔力:5

 精神:12

 残ステータスポイント:0


 スキル:

【槍LV2→7】【ステップLV2→8】【身体強化LV2→5】【採取LV1】【悪路走破LV1】

 残スキルポイント:10



 だいぶスキルレベルが上がった、嬉しいねー。

【ステップ】の上りの良さはきっと狼を探すときの移動でクールタイム回復の度に使ってたからだねー。

 スタミナの概念がないからやりたい放題。

 ただ確実に足は疲れてるけどね。

 こんなとこをリアルにしなくても...。


 さて、そろそろ日が暮れてきて嫌な予感がしております。

 一旦街に戻ろう、こういうゲームでは夜中になると敵が強くなるのもお約束だし。




 特に何事もなく《ステップ》を交えて、更についでに途中からは《ニードル》を交えて飛び込みから直接アーツへの移行をスムーズにする練習をしつつ街に戻ってきた。

 正確に言えば帰りにたまたま採取ポイントを見つけて薬草を多少貰ってきたんだけどまぁ、その辺は誤差。


 端から見たらだいぶ変人だと思うけどこれもスキル上げのため。我慢我慢。

 おかげで【槍】はLV8、【ステップ】に関してはLV10になって新しく《デュアルステップ》、《ステップ》に重ねてもう一回ステップできるアーツを覚えたから我慢。

 道行くパーティーに変な目で見られても泣いちゃいけない。

 なぜか【悪路走破】までLV3になったけど、地形とか関係なく無茶な移動してればこれのスキルレベル上がるんだね。


 スキル事情はさておき装備を新調したい。

 槍をもうちょっと強くしたい。欲を言うなら防具も欲しい。

 正直私は避ければよかろう!なタイプだけどだからと言って防具をいらないとは思ってない。

 素で全攻撃を避けられるほど強くないのです。

 犬ぐらいの単調な攻撃がそれなりに慣れたら9割ぐらい避けられる、その程度の実力だからね。

 慣れればもうちょいできるかもだけど、間違っても大量の弾幕を見切って自分に当たるのだけ槍で叩き落として無傷でかわすとかいう超人技能はない。

 いや、スキルが上がればワンチャンあるのかな...。それこそ高レベルの【槍】と【鷹の目】とか使えば...、いや、狼だけどね。

 ...やばい、ちょっとやりたくなった。ロマンに満ち溢れてる。


 まぁ、うん。そんな妄想は置いといてやってきました露天市。

 ここで狩った犬の素材で装備を作ってもらったり、売って槍のための資金にしたりしよう。


「ねー、君ひとりー?」


 そんなことを考えてると横からなんかねっとりとした気持ち悪い声が聞こえる。

 そちらを向くと悪趣味な金属鎧で顔以外の全身を覆ったいかにもバカな雰囲気を漂わせる男がいた。


「うん、そうだけど。」


「じゃあ、俺のパーティーには入らない?βテスターだから力になれると思うし?」


「やだ、キモい。」


「...え?」


「じゃあ、私はこれでっ!」


 スッと片腕を立てて素早く立ち去る。

 全くもー、なんでゲームって女キャラを見ると誘ってくるバカが多いんだろねー。

 私別に可愛いわけでもないし、ほんとマジきもいわー...。




 ラッキーなことに追いかけてくるほど馬鹿じゃなかったみたいだからそのまま露天市を見て回る。

 うーん、やっぱ開始早々じゃプレイヤーが出してるものもイマイチだねー。

 大人しくどっかのお店に行こうか。

 ここにいるとちょくちょく声を掛けられてめんどいし。


「お客さんお客さん、」


 よし、大人しく商店街に


「ちょっとお客さん!」


「あ、ごめん、買うつもりはないか」


「そーじゃなくて!」


 立ち去ろうと思ったら呼び止められる。めんどくさいなぁ、もう。


「お客さん、ウサギの素材売りません?」


「ウサギの素材?持ってないよ。それじゃ」


「う、嘘ですね!【鑑定】で見ました!LV6なのにウサギの素材を持ってないわけないですっ。」


「いや、持ってないものは持ってないし。」


 持ってるのは犬の素材だけどね。そこまで言う必要はないっ。

 というか【鑑定】、アイテムだけじゃなくてプレイヤーも見れるんだ。

 街中歩いててもプレイヤーの情報はNPCやPK識別用のマーカーしかないからちょっと不思議だったんだけど。

 また取りたいスキルが増えちゃった。


「うぅ...、そうですか。仮にもβテスターとして早く【装備作成:軽装】をあげたかったんですけど...。」


 ん?なんか今気になるワードが。


「あ、ご、ごめんなさい!ど、どうぞお帰りください。」


「βテスターさんなの?」


 ここで帰されるわけにはいかない!

 ぐいっと身を乗り出して聞く。


「え、そ、そうですけど...。」


「【装備作成:軽装】のレベルは?」


「え、えと、引き継ぎでブーストして今は13です。」


 βテスターは特典としてレベル15を超えていたスキル一つのレベルを5にして引き継げる

 らしい。

 しかもそれを合わせても既に8はあげてる。

 これは...、良い職人の予感!


「わかった、うん。ありがとう」


「あ、素材の持ち込みをいただければ今度割引で作るのでぜひ軽装の素材が手に入ったらをうちに...」


「いや、今お願いするよっ。」


「え、だってウサギの素材は持ってないんじゃ。」


「うん、だけどね」


 アイテムボックスをススイと操作して犬の皮素材を1枚取り出す。


「これならあるから、お願いできるかな?」






追記:初期ステに修正かけました。

ヒューマンの初期ステがオール10

武狼族のステも全部元の10%に変えました。

それに伴ってステの表記を全修正しました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ